「ミシンな日々」カテゴリーアーカイブ

半襟と衿芯

洗える着物を落札した
折り返しにアイロン
半襟に衿芯を通す
襦袢に半襟装着

ライブの時に女物の着物で女装するため襦袢に半襟を付けた。ヤフオクで丸洗いできる安いLサイズの着物を襦袢付きで買ったのでこれに半襟を装着する。着物は襦袢付きで破格の2000円。これに白の普通の半襟でもいいのだが、どうせなら場違いの色の生地がいいと思い、黄色のプリントデニム生地のハギレを買ってきた。これを80㎝幅に裁断して返しをアイロンで折って襦袢に手縫いする。まち針で布を押さえてチクチク縫ってゆく和裁だ。着物ってこういう作業が伴うから「女らしさ」が必要なんだと思う。これが洋服にはない手間と魅力だ。いつもミシンだが手縫いは糸が絡まって思うようにいかない。最終的にはこの半襟に衿芯を通すわけで、これでうなじを見せる、後ろ姿のキモである「えもん」が作れる。衿芯はババアの和服タンスからみつけたもので、黄ばんでいてもうヨレヨレだが、ま、ないよりはましだ。着物は暑いから、これからの季節には不向きだが冬から春ぐらいのライブには丁度いい。ついでに着物襟も黒い襟を縫い付けて、時代劇の町娘風に着てもいいかも。大柄のツバキとかの羽織や、前掛けも欲しいな。着付けはYouTubeで勉強だ。

マスクを生産する

マスク、ゴムは髪用
マスク量産体制に入る
ばばあのズボンも修繕
チノパン修理

マスクの型紙が手に入ったので、どうれ、マスクでも作るかと久々にミシンを出した。まずは試作にと、ハギレで買ってきたニコちゃんマークの黄色のデニムと紺色のリネンでマスクを作ってみた。意外と簡単だったので、その他の手持ちのハギレを見つけて洗濯してアイロンをかけた。後日、マスクの量産体制に取りかかった。6個のマスクの外側と内側をミシンで縫ってゆく。内側は亡くなった親父が礼服のポッケに入れていた白い綿のハンカチ。親父はこのハンカチは胸ポケの飾りとしていつも別のハンカチを使っていた。胸のハンカチが三山に見えるようにわざわざ折っていたから、オシャレというより格好つけだったのだ。マスク制作のついでに、ババアのズボンの修繕をし、これまたついでだからズサタン用のチノパンの裾上げをやったのだが、生地が厚かったため糸が絡んでミシンが不調となった。それから下糸の調子と上糸の調子が合わず、この日の作業を断念。せっかくのマスクも中途半端のまま放置となった。また、気が向いたら…。と言いながら暑くなってきたのでミシンはしばらく休みだ。ズボンの裾上げやジーパンの修理修繕はやはり足踏みミシンがいいようだが、足踏みの方はアームがないから筒状の裁縫には向かない。電動の方を買い替えるほどミシンに必要性を感じていないから、結局、不調なままのミシンを騙し騙し使っているのが現状だ。最近じゃ10000円ぐらいでミシンが買えてしまう時代だ。だが、この先、コロナが終結状態になれば、使わなくなったミシンがわんさかとヤフオクに出てきそうだ。ミシンを買うのはその時でもいいと思う。

ニットの洗濯

風呂のタイルがレトロ
すすぎは足で
ニットにはやはりコレ
ニットは寝かせて干す

暖かくなったので冬に着たニットのカーディガンを洗濯しようとかなり前から思っていたのだが、今年は4月上旬にまさかの積雪があったりして、仕舞うチャンスを見失っていた。そんなとある休日、気温はあまり高くなかったけれど、三枚のニットの洗濯をした。中でも手間がかかるのがウール100%のシマシマカーディガン。これは昨年古着屋で買ったものでメーカーはVAN。暖かくて重宝するのだが、毛玉ができてしまうのが玉にきずだ。グレーのカーディガンは何回か洗濯機で洗ったら縮んでしまったので、最近は手洗いだ。茶色のやつは別にボロいからどうでもいいんだけれど、一応、ついでだから手洗いした。本来はリンス的トリートメント処理をしたかったけれど、最近、そんなハイカラなものは使っていないから、アクロン+手洗い+手すすぎ。そしてネットに入れて洗濯機で脱水した。その後は、伸びないように寝かせて干して、来シーズンまで保管だ。次は例年やっているダウンジャケットの洗濯だ。手首や襟の汚れがなかなか落ちなくて苦労するが、これもやっておかないと汚れが固着して取れなくなってしまうのだ。冬物はこまめに手入れが基本だ。

修繕をする

ズボンゴム替え
パンツのゴム替え
修繕をする

ばあさんのズボン、ゴムが伸びてブガブガなんで、ゴムを新しくした。ついでだからずり下がるであろうパンツ二枚のゴムも交換。なんせ、汚しがひどくいつも洗濯前にハイター漬けを丸一日やるから、ゴムの痛みも激しい。そしてどうせ針をもつなら、自分のパジャマのゴム交換とガーゼ素材のパジャマの穴も修繕した。ガーゼ素材の色が合うヤツがないから紺のリネンで。ま、色が違うけど内側だからいいや。自分のは適当に。裁縫仕事もほぼ、主婦感覚ですね。あたしゃ、ホントは性同一障害かもね。

ばばシャツ修理

しつけ糸で仮縫い

電動ミシンで縫う

ババシャツ修理完了

 

以前も修理したばばあの肌着。袖口のレースゴムがほつれているので今回修理。まずは洗濯後のシャツの袖口のゴムとシャツをしつけ糸で縫った。ミシンがフリーアームではないので袖口を変形させながら縫うためしつけが必要なのだ。ハズキルーペを老眼鏡の上からかけて針に糸を通しホツレ部分を大雑把に縫い合わせた。前に修理した糸は取った。ミシンに袖口をセットしてゆっくり縫う。はい、出勤前の20分で完成。これでしばらくはこのシャツが着られますね。ばばあもデイケアでも恥ずかしくないでしょう。我ながら、よくやるよ。これってケチではなく節約だよな。

パジャマ裾直しとゴム交換

その昔、ヤフオクで買った大きめのパジャマ、ゴムが伸びて引きずっていたもんで裾がボロボロになったままだ。そんなパジャマの裾を切断して、新たに裾をきれいに仕上げ、伸びたゴムを交換した。ゴム交換なんてやったことないから、知り合いに聞いたら安全ピンで古いゴムと新しいゴムをつないで通せばよい、安全ピンがなかったらホチキスで接続して通せばいいという。ならば、ホチキスにて連結しゴムを通そうとやってみたが、なんとゴムが1/3も通らないうちにホチキス接続が外れてしまい、結局、ダイソーへ行って糸通しを購入するはめになった。なんとかゴムも通りパジャマは完成。ついでだから、ゴムが伸びて履かなくなったばばあのズボンのゴムも交換した。こうして服を救うってのは、なんか得したというより、世の中に対してささやかながら良いことをしたような気になるから不思議だ。棄てる神あれば、直す神ありってことか。

ぼろパジャマの裾をカット

裾を切って新たに縫いました

伸びたゴムを交換

古いゴムと新しいゴムをつなぐ

結局ゴム通し購入

パジャマ復活

ばばあのズボンのゴム交換

アロハシャツを修繕した

もう15年近く前に、古着として購入した緑にユリの模様のアロハシャツ。ブランドものではないけれどユリの花部分の微妙な黄緑の加減が好きで大切に着てきた一着です。その緑は初夏に出現する「オオミズアオ」という大型の蛾の鱗粉に似ており、ユリの輪郭を描く朱色はオオミズアオの触覚と前翅風切り部分の色を連想します。隠れ昆虫マニアの自分にとってこの配色は、もろド・ストライクでライブなどでも好んで着た手放せない一枚なのでした。しかし、購入時からホツレがあって痛んでいたダメージ系のシャツだったため、今回、衿などのホツレが大きくなりそうなので思い切って修繕しました。つうか、修繕に最適なカーゴパンツにパッチを当てた時のオリーブグリーンの糸があったので、修繕に踏み切りました。衿の修復に際してミシンの先輩方にアドバイスをいただいたところ、衿の解体は難易度も高く、修復後もその形が保たれるとは限らないとのことで、今回はホツレを内側に押し込んでミシンで縫って済ます方が無難との解答だったので、日曜の午前中、炊事洗濯後、ばばあの昼飯までの空き時間に取りかかりました。この日は、猛暑で自室はすでに30度。そんな暑さの中でアイロンやミシンはいやになります。けれど、一時は僕の知らぬ間に、パッチワークの材料として破棄される寸前までいった、お気に入りのアロハを修繕してまた着られるのは嬉しいものです。歳をとってズサマになりましたが夏はアロハを着て気分だけでも若返れば覇気も湧いてきます。身体とアロハはよれよれでも夏の太陽は昔と同じです。さ、今夜も仕事だ、頑張ろう。

アロハシャツ修繕

サイドも痛んでいます

アイロンで修繕箇所を成形

ホツレを押し込みます

はい、完成

ジーパン修理ふたたび

一番最初にミシンで修理を行ったジーンズのパッチが小さく、上部縫い目からまた破れそうな気配がするので、修繕したパッチを取り除き、再び長いパッチをミシンで縫い付ける作業を行った。まずは、以前のパッチを外し、廃棄ジーンズをほどいて、新たなパッチ用部材を切り出し、これの四隅をミシンで処理した。次に、修理するジーパンの脚部分のステッチのない方の(外側)横からリッパーを入れてほどく。ここはロックミシンで処理されているが、気にせずほどいていく。パッチの長さより若干短くほどいたら、今度はパッチをしつけてゆく。この作業は結構気を使う作業で縫い針を使うから酒を飲みすぎていると痛い目にあう。しつけが終わったら足踏みミシンでパッチを縫い付ける。それから電動ミシンで穴部分がこれ以上広がらないよう、穴周辺をぐるりとパッチに縫い付ける。修理が終わったら、次に横部分を縫い針でしつける。そうしておいて電動ミシンでサイドをとじてゆく。今回はロック部分の縫い目が二本あったので、電動で一回、足踏みで一回の二回とじで仕上げた。

修繕、小さかった

前のパッチをほどく

再びジーンズ修繕

ミシン練習は続く

今まで何も気にしていなかったが、自分が着ている衣料品も先人の工夫が生かされ多くの工夫と努力で縫製がなされていることを発見する。そんな、新たな発見は洋服をほどく行為で実感できる。もう着なくなった服やズボンを、夜、飯を食ってからひたすらリッパーでほどくのだ。ちょっと酒を飲んでいるため、作業が雑なのは玉にきずなのだが、これをはじめるとあっと言う間に時間が経ってしまう。まさに、夜なべ仕事だ。そして次に、じっくり観察してから、ほどいた部分をしつけ糸で縫って、再びミシン掛けをして再生、復帰させる。この作業が、意外なほど面白く、ミシンの練習になるのだ。家事をしていてちょっとした不注意でハイターをこぼしてしまい、大事な部分に色落ちが発生したジーパン、なんだかブカブカでもうはかなくなったチノパンツ…などなど、分解素材はいっぱいある。こんなことなら、この春、1トン近くも捨てた母親の古い衣料品も、端切れとして布を取ったり、ボタンを取っておけばよかった。

リッパーが活躍

サクサク解体

片脚部分を解体

失敗があって成功あり

今回はきれいにとじました

オールミシンで修繕練習

ミシンな日々

新たな興味がわいたことは、歓迎すべきであろう。しかも、毎日の料理や掃除より格段楽しく奥が深い。そこで、冷静に考えてみた。今の自分はミシンを使って修繕をする行為が、解体と組み立てなのだと思う。結局、機械部品を生地や衣服に置き換えているだけで、解体して元に戻す作業に喜びを感じているようだ。従って、何かを創作するという意識は今のところない。とにかく、衣服をほどき、再びしつけしてミシンで繕う、これが面白いのだ。そんなミシンライフは足踏み式と電動が最高だ。なるほど、世の中って、俺が知らないだけで、うまくできてるんだって実感できるのである。

ボビンなど

便利な電動ミシン

上糸の糸調子を疑う