冷やしそば

ダシを引いてかえしで味を決める。青菜たっぷりでさわやか

麦茶を入れておく筒状の1リットル容器に水を満たしそこへ市販のダシパックを入れて冷蔵庫で一日寝かす。これで翌日には極上のダシがとれる。そばが食いたくなったらしょう油とみりん、砂糖、塩を小鍋で熱して手早くカエシしょう油を作る。あとは乾麺のソバを茹でて氷で締めて、冷たいダシをぶっかける、カエシを入れて食べながら味を整えてゆく。野菜をたっぷり入れてもいいし、レモンの輪切り、米酢、ひき肉そぼろ、スーパーで買ってきた天ぷらなどなど、何を入れてもいい。そうめんもいいがソバもいい。しかも乾麺。盛岡の「土川そば」ならなお結構。暑さが続くうちは、この食べ方、やめられません。

懐かしいデザインの空き缶

アサヒラガービールとファンタグレープのスチール缶

スチールの空き缶にもデザイン的歴史があって、飲み口の形状やサイドの接合部などは時代時代によって制約や規制があってデザイナーも頭をひねったであろう。デザインも飲み物も昔の方が良かったと言ってしまえば身も蓋もないが、1970年代のファンタグレープなど今見てもアメリカンテイストが漂っている。いかにもスッキリとおいしそうだ。これをキンキンの氷水で冷やして一気に飲んだ日には天地が反転するほどおいしい。その甘さと香りは今のまじめすぎるファンタでは到達出来ない高見までトブ。同じくアサヒの缶ビール。缶ビールという名称がまだ珍しくて、販売しているのはキヨスクぐらいで、飲兵衛たちはやはりビールはビンに限る缶は「鉄臭い」と言って嫌っていた。ビールとは謳っていても今の辛口ドライ生とは雲泥の差。炭酸の起ち上がりも低く泡はすぐなくなる。そんなあの時代のビール。昇る太陽をイメージした朝日ビールの缶。門馬の山中の不法投棄されたゴミの中で見つけました。ちなみにファンタの方は山田町織笠鯨峠の山中で拾った。二本とも卵の殻で内部の汚れを落としてコレクション予備軍となっている。

赤と黒のさあもん太

オリベッティタイプライター赤と黒。昔はあこがれたものです

僕がデザイナーとして鼻息を荒くしていた、もう今から30年も前のこと、宮古市のシンボルマーク応募のコンペがあって、応募したのがサケの赤ちゃんをモチーフにした「さあもん太」だ。コンテストではおしくも特別賞を受賞したが、それは甲子園の優勝校と準優勝校と同様に、とって付けたような賞状だけで賞金も出なかった。賞金もなしでデザインの版権だけはよこせという指示に反感を覚え、特別賞受賞を辞退しデザインを、当時自分が販売促進で手伝っていた地元のお菓子屋さんへ寄贈する旨を伝えた。特別賞とはいえ使いもしないデザインをお蔵入りにすることもあるまいと思ったのだ。そしたら、デザインとしてシンボルマークとは別の部分で使いたいという。しかも版権は買い取るという。その金額10万円+アルファー。よし、売った。そんなわけで「さあもん太」はお菓子のサブレーの型となって販売される道から晴れて宮古を象徴するマスコットデザインとして、封筒や、乗合バスのラッピング、移動図書館車、漁協のゴミ袋など、さまざまなところで利用された。そんな中に市内のワークショップが生産するミニタオルがあって、これに「さあもん太」がプリントされ今も現行販売されている。今はもう「さあもん太」を知る人はわずかしかおらず、デザインも今風なゆるキャラ風にアレンジできないことから見向きもされない。しかし世の中には奇特な人がいるもので、ミニタオルに使われている判を使ってTシャツにプリントしてくれた人がいる。製造枚数は限定3枚。そのうちの赤と黒の二枚を頂いた。お気に入りの部屋着にしている。

今年もお盆

今年はあまりも暑いので畳部屋ではなくエアコンがある台所に施餓鬼棚を作った
墓の管理は子孫がある家だけ、跡取りがいない家にとって将来のお荷物でしかありません

毎年やってくるのがお盆。先人はこれを供養としてずっとやってきたらしい。それでも災害や戦争でかなり省略されたというが、やはり儀礼的部分は根強く残っていて面倒くさい。これは日本の家が核家族化してゆく際に儀礼をしっかり伝承しなかったところに問題がある。死者や祖霊に関する部分は目に見えないから、昔は畏怖の対象だったが、今は寺もお金で動く企業だし、それに関連する業者にとってみれば今や「死者」は経済を発生させる飯の種でもある。それは昔から同じでそれが伝統や信仰というベールに隠れていただけなのだが、近年はそのベールもなくほとんど中まで丸見えだ。先祖や祖霊を大事にする世代の人々も口では何かと言っても足腰が動かなくなればそれっきりだ。墓も寺も億劫なだけとなる。そんな時代だからいっそのことお盆は、やりたい人だけがやる行事にした方がいい。そろそろ、お盆行事も終活の域に入るべきだと思う。

納涼、ノバでひと泳ぎ

腰まで入って撮影
標高850mの淵でシンクロナイズド

早池峰山(1917)から西に連なる峰に鶏頭山(1444)がある。鶏頭山は市町村境界の山で西は盛岡市、南は花巻市、北東が宮古市なる。その宮古市側の北東斜面の標高1100mあたりが水源になっているのが御山川だ。そしてこの川源流部がツボケ沢でこの沢に滝の表記がある。その滝はめったに人が訪れない秘境滝で行くには家や車ほどもある岩が転がった沢を登るか、遠回りだが相当に高巻きしてGPSを使って狙うしかない。そんなわけで、今回は秘境滝までのお膳立てとしてツボケ沢にある「両門の滝」という落ち口が二つある滝に行ってみた。林道から歩いて藪漕ぎして約1キロほどなのだが、そう簡単には姿を見せてくれない。しかも撮影時に長靴に水が入ってしまい濡れてしまった。こうなるともう、ヤケだ、服を脱いで滝壺下まで行って撮影した。もち、ノーパン、フリチン。ついでに滝の下にある大きめの淵でひと泳ぎ。これぞ納涼・滝めぐり、標高850mの渓谷は爽快感フルスロットル。そうそう「ノバ」とは野放しのこと。フンドシを締めず自由にさせるという宮古弁です。

スイカ、切るの何年ぶりだろ

見事な赤。しかし甘味はいまいちでした

知り合いの弟さんが趣味でやってる畑ではこの酷暑で小玉西瓜が全滅したそうだが、普通のスイカとスジ模様がないデンスケ爆弾スイカは豊作だったようだ。しかし、スイカぐらい当たり外れの多い野菜?果物はないわけで、切ってみないとその色具合、熟れ具合、そして何より甘さがわからない。そんじゃ切ってみますかと、菜切り庖丁ですぱーんと切ってみたのがこの写真。うーん甘みはイマイチ、ちょっと早かったのかも。でも見事な赤色は夏の象徴。一眼レフがあればもっと上手く撮れたのに、惜しい。

キョロちゃんのかき氷

やはりい定番中の定番、イチゴミルクが最高です

今年の夏はあまりの暑さでソフトクリームを何回か食べたのだが、こう暑さが続くとソフトクリーム程度の冷たさでは満足できずとうとうかき氷を食べたくなった。そんなおり、ドラッグストアで介護用品などをあれこれ買っていたら食料品コーナーになんと氷蜜があった。メーカーは井村屋。あんまん肉まんのメーカじゃねーの、こりゃ甘そうだ…と合わせて森永の練乳も購入。かき氷はおもちゃの氷かきで作るのだが、このキョロちゃんは子供時代のものではなく大人になってから骨董屋で購入したものだ。実はまだ母親が歩けた頃、母親の昔の友だちのサナトリゥム結核病棟で仲間だったという方が山形県米沢市に住んでいて、毎年お互いの地域の産物の交換をしていた。山形からはさくらんぼとラフランスが届き、宮古からは生ウニと鮭とイクラを送っていた。とは言え母親が呆けてからはずっと自分がやっていたのだが、一度この老女二人を会わせてやろうと思い母親が元気なことと、自分の車が大きなワゴンだったこともあって2016年に母親と二人で山形へ向かった。ホテルに二泊して母親を友人宅に預け自分は米沢市の骨董屋とリサイクルショップを回った。その時に仕入れた小物やガラクタのほとんどは訳あってほとんどをヤフオクで処分したのだが、なんとキョロちゃん氷かき(タイガー製)が残っていてこれを使ってかき氷が作れるんじゃないかと思ったのだった。さっそく棚に飾ってあったキョロちゃんを洗って一端干して、知り合いのレストランへ持ち込んで製氷機の氷で稼働するかどうかをチェック。そしたら、立派なかき氷が完成。その後は知り合いの喫茶店のテラスでコンビニのロックアイスでかき氷を振る舞ったり、盆前の暑さでへばっていたばあさんにも食べさせた。飾りとして置いてたキョロちゃん、色が赤だったのが幸いして手元に残っていたわけで、酷暑の救世主となったのでした。

ナスの最強レシピ発見

もうナス料理はこれしかありません、旨すぎです

今年は気温が高く晴天が続くもので、ナスが大量に出回って安い。最初は煮浸しにして素麺と合わせて最強メニューをうたっていたが、さすがに素麺も煮浸しも飽きた。そこで登場したのがナスのオイスターしょう油炒め。ナスは切って塩を振って水にさらしてアクを絞ってペーパーで拭いて多めの油で炒め取り出す。フライパンでたっぷりめのしょうがと刻んだ大葉を炒め水分が出てきたら、ナスを戻し入れて、しょう油、砂糖、オイスターソース、片栗粉で絡める。最高にうまい。大葉としょうががいい仕事をしている。ニンニクは入らない方が味に優しさがあってよい。何でもかんでもニンニクを入れたがる人って料理はあまり上手でない場合が多い。

水切り豆腐の青菜炒め

豆腐はこう食いたい

豆腐と野菜で作るシンプルな料理。最近の夕食はこういう料理がメインだ。肉とか野菜も食べたくなるが、その時は肉だけを食うことにしている。この料理のポイントは豆腐の水切りをすること。これで豆腐の煮崩れを防げるししっかり焼き目もつく。炒り豆腐でもいいのだがあれは見た目がおいしそうに見えない。豆腐は水を切りすぎると豆腐がもつ本来の大豆的うまみ水分も抜けてしまうのでほどほどが丁度いいのだ。半丁を油を敷いたフライパンに乗せてスプーンで乱雑な一口大に切って両面を焼き付ける。一端取りだし小松菜、チンゲンサイ、ニラなどの青菜をぶち込んで、中華スープと淡口しょう油、片栗粉で味付け。豆腐を戻して絡めればオッケー。シナチク、ザーサイ、かにかま、なんかを入れてもいい。ただしチクワ、サツマ揚げはだめだ、それらは単体でも旨いが、このような貧乏メニューに投入するとさらに侘びしさが加速してしまう。

末広町夜市でライブ

とにかく暑かったが、しっかり演奏しました

このイベントは開催意味も主催者も不明のまま出演が決まっていて、開催週の木曜日になっても何の連絡も来ない。座って演奏か立ちなのか、マイクが何本、ラインが何本、そして集合時間、雨天中止の場合の処置もなんも言ってこない。さすがに腹が立って学校の学芸会気分でのオファーだったら主演しませんと主催者側に怒鳴り込んだ。そしたらあわててたらしく主催者側からやっとまともな話がきた。ギャラも出さないで暑い中で歌わせるんだから飲み物ぐらいは出るんだろうね、素人だからって芸人ナメんなよ。と言ってやった。当日は駐車場に「うにまる様」の貼り紙もしてあって文句言った甲斐があった。と思ったら、前出のバンド押してダラダラと演奏し10分オーバー。なんてこった。ま、それでも演奏したが時間の都合で一曲はしょってしまった。あかんな、アマチュアとは言え持ち時間とタイムテーブルは守らなきゃ。