うんこづまりで救急要請

最近電柱が撤去されので自宅前まで救急車がきてくれた
ばばあバイタル関連の機材に囲まれる。もうかれこれ5回目の体験だ

夕飯を食べさせる前にコーラック2錠投与した。朝も、昨夜もだ。そしたら途中でご飯は要らないと言う。それからうーんうーんと唸る、涙を流す、ベットの上で喘ぐ…。これはもうお腹の中が溶けているのに出口が塞がっているアイオン台風の御山川状態だ。自力で出るのをまつのか?病院か?救急車は要らない、でも苦しい。暑いという。
5日ほど前、朝食を食うかと聞いたら「握ってください」という。飯粒が喉を通らなかったのでレトルト介護食にしているのに、おにぎりが食いたいらしい。最初、得意の幻影を追っているのかと思ったのだが、なんども「握ってください」というので、試しに味付けご飯の余りで小さな三角おにぎりを作って出したら、凄い勢いでそれを食った。なるほど喉の嚥下が戻ったのだなと思って、翌朝はタラコを具にしたおにぎりを出した。そしたらまたまた凄い食欲だ。まいった…。ばばあ、元気になっているではないか。夕食は天かすたっぷりのうどんとフルーツとヨーグルト。これまた残さずペロリと食ってしまう。きっと気候がいいのだろう食欲が増すのはいいことだ。しかし問題なのは排泄。下剤を投与するもほんの少し尿取りパッドが汚れる程度でうんこが出ない。腹を触ると茶筒が一本入ってるぐらい硬くなっている。仕方ないから前述の下剤攻撃しかない。だが、出ないのだった。仕方ない病院行くか?と聞いたら行くという、そんなわけで119番。同乗して9時過ぎ帰宅。食欲なし。部屋中うんこ臭い。それでもワインのんでちょっとつまんだ。成長したなオレも。

冷やし中華

夏はこれ。具が決め手

毎年夏になったら一度は食ってしまうのが冷やし中華だ。出来合のスープでも満足感が得られるよう具には手を掛ける。昔はタレから自作して悦に浸っていたが、今はアミ印冷やし中華タレで十分だ。それに既製品ならある程度日持ちもするし、冷やし中華以外の春雨の中華サラダとか鶏ササミの中華和えなんつう料理のタレや調味料として使える。今回は三食中華細麺を茹でて氷水で冷やし、たまご、ササミ、紅ショウガ、海苔を具にした。いかんせんキュウリが漬け物に回っていて在庫がなく残念。それでもワインの〆にサラッといただいた。ワインと酢は危険なマリアージュで、酢の酸味は時としてワインをゾンビに変えてしまうのだが、それはボルドーだトスカーナだという高価なワインの話。庶民が飲むアルパカ程度の包容力はすさまじく、冷やし中華どころか、酢だこでも美味しく飲めてしまう。

排便レポはカレンダーで

三日は出ない日が続くローテ

最初今日が何日何曜日かばあさんにわかってもらうため、カレンダーに×をつけていたのだが、×印をつけても何日かわからないようになった。そんじゃ方向性を変えてうんこが出なかった日に×をつける排便カレンダーにした。これを見ながら四日も出てないようなら下剤を投与するというルーティーンになった。○はうんこが出た日で、○が3個ある日は朝、デイサービス、夜の3回の排便を意味する。介護も楽しみながら、少しでも面白くやらなとまいってしまうというわけだ。食わせるだけでなく人のうんこの苦労までせにゃならんというのが介護の奥深さでもある。

百瀬寿のグラデーション作品

額が破損したまま保管されていた
サインもちゃんとある

市内の普通高校に変わった美術の先生がいるのは噂で知っていた。聞けば髪はかなりの長髪で伸び放題、ベルボトムのジーパンをはいていてヘアバンドで髪を止めているらしかった。そんなマンガみたいな高校教師が本当にいるというのだ。高校二年の秋、その先生が在席する普通高校の文化祭に行ってみた。もちろん美術部の作品展も見に行った。そしたら噂の教師は噂通りの格好でいた。とても学校の先生とは思えないファッションだった。よれよれのダンガリーシャツになんとピンクのベルボトム…髪は相当に長髪。当時、自分も長髪だったがこの美術教師の髪には負けた。しかも汚い。その先生の名は「百瀬寿」。当時の同級生たちは「ももせ」と呼んでいたと思う。へんてこな先生だったが、普通高校の寛容性にちょっと憧れた。そんな百瀬氏のグラデーションを入手した。額がなかったので取りあえず額装して一端飾って楽しんでから売却するつもりだったが、話を聞いた知り合いが即欲しいという。んじゃ、売りましょうということで眺める間もなく納品となった。
美術は好きで図工も美術もずっと5だった。子どもの頃はマンガ家になりたいとも思っていたほどだ。そんな僕が通っていた実業高校にも美術の科目があったがそれは商業美術というカテゴリーで、ネオカラーのべた塗りとかペンキ屋みたいな授業ばかりだった。それはそれで楽しいのだが、アート性はまったくなかった。別に西洋絵画に憧れるわけではないが、もっと早い時代に質のよいグラフィックアートに接したかった。自慢じゃないが僕は素質はあったと思う。ただあの時代は平均的な学業成績が求められていた時代だった。平均的な頭からは平均的なアートしか生まれない。タレント性はそんなとこにはない、オレを見てくれ…ともがいていた。できるだけ早くいい指導者に出会うことが才能の引き金になる人生はそこで決まってしまうのだなと思う。

千徳城と千徳氏の謎

ふたつのスマホで地図の城郭の位置と本丸を確認する

近所に千徳城という中世の山城址があって、その城主の血を引くという千徳瀬衛兵衛という人が明治期にこの地を訪れ、色々な言い伝えや家伝を元に『千徳城興廃実記』という書物を刊行した。書物とは言えその時代、印刷したわけではなくごく少数の和綴じの冊子を発行したようだ。その瀬衛兵衛のやしゃ孫にあたるという札幌在住の人から連絡があって、連休明けにそちらへ行くから案内してほしいと頼まれた。千徳城や千徳氏に関しては以前に何度も特集記事を書いているのだが、その子孫の方がくるとなれば無視もできまい。心して了解し、24日、千徳八幡神社から千徳城址へ案内した。その後、千徳氏ゆかりの善勝寺、落ち延びたという岩船集落を案内し、夜は今後の懇親を深めようと久々に某焼き鳥屋へご案内、したたかに酔って翌日は久しぶりの二日酔い。ご苦労様でした。

親友と再会

浄土ヶ浜を散歩するじじい二人。

連休に修学時代の友人が宮古にきた。彼とはかなり親しい間柄で中学時代はずっと一緒だったし、高校は別だったが、彼の一家が転勤したとき1年ほど僕の家に下宿する形で一緒に住んだ間柄だ。ケンカもしたけど中学高校時代の一番の親友でもある。そんな彼は千葉県の某市の自動車会社のフロント係をしている。元々整備士だったが今はフロントだという。中学校の時から将来は自動車整備士になると明確な目標を持っていた彼だったが、ある日、自動車を貰ったという。なんと彼の父さんがそんなに自動車が好きならこれで勉強しろと、車検が切れて廃車にする軽自動車を貰ってきて彼の与えたのだった。もちろん昨日まで普通に走っていたクルマだからエンジンもかかる。彼の家に遊びに行くとそのクルマに乗ってボンネットを開けて中を調べたりジャッキで上げて足回りを調べたりしたし、ナンバーがないから二人で押して行って近所の広場で乗ってみたりした。ガソリンは70円ぐらいの時代だったし危険物の規制も甘く中学生でも4リッター缶で買ってきて入れることができた。クルマはダイハツフェローMAXでエンジンは2サイクルだったからオイルも足した。ある夜内緒で二人で山道を走りラリーごっこもやった。そのうちバッテリーがあがって完全に動かなくなって本当に廃車となたが、アニメ「イニシャルD」のとうふやの親父同様、中学生にクルマ与える変わった教育方針だったといえよう。けれどそれが彼の人生の指針を確かなものとしたのは事実だ。法律や常識より発想が大切で、それがいい結果を出すということなんだと思う。そんな彼は奧さんをはじめ娘や孫など総勢9名に囲まれて盛岡の実家を訪ね、その足で観光をかねて宮古に立ち寄ったというわけだ。レンタカーの大型ハイエースを往復運転だがやけに笑顔だった。自動車、バイク、ギター、ガロ、ビートルズ、アイドル(麻丘めぐみ)…色々なことを二人で乗り越えた。まさに旧知の親友というわけだ。そのうち今度は自分が千葉まで会いに行こうと思う。

オーディオインターフェイス

この手の機械は進化が早く陳腐化しやすい

マックのようにほとんどを自社が管理して組み立てられているPCと違ってWindowsは幾多のメーカーの寄せ集めで成り立っているため、特殊なソフトを入れると対応しない部分が出てくる。そんな不具合の中に音関係があって調子を整えるのがやたら面倒くさい。ソフト側の初期設定であれこれ設定するのだが、そうすると通常のYouTubeの音が出なくなったりアラート音が鳴らなくなったりする。今回は打ち込みソフトのキューベースを入れたのだが、初期設定で最新のアシオドライバで動かすとノートPCの貧弱スピーカーからの出力以外を選べない。USB接続しているアンプのオーディオインターフェイスを認識しないのだ。ちなみにAKAIのMPCはWINオーディオを認識してUSBアンプで音だしできる。キューベースはVSTプラグイン対応のソフトシンセを鳴らせるのでこれを使ってシンセで遊びたいのだがこのままでは迫力のサウンドを味わえない。ならばMPCのVSTプラグインでソフトシンセを読めば…と思ってやってみたが、どうにもうまくいかない。というかMPCのVSTプラグインは特殊らしく非対応みたいだ。フリーシンセなんかをVSTで読み込んでも真っ白の窓が開くだけでグラフィックがついてこない。ならば仕方あるまい、キューベースもMPCも同じ環境で音が出るようにして、しかもYouTubeの音も出るようにするしかあるまい。というわけで、タスカムのオーディオインターフェイスを購入。まずは9800円程度の入門機で。ギターやマイク入力は二の次、とにかくシンセで遊ぶためだけに購入。そしたら今度はアシオの最新版では動かず、ハード専用のタスカム独自のソフトを使って動かすしかなかった。そしたら鍵盤の反応速度はひと昔前の速度。ま、鍵盤の早弾きなんかしないけどさ。悔しいけど、元マックユーザだった自分が言うのも変だが、音や絵の世界はマックが強いと感じさせられてしまう。

夏のおつまみ二種

キュウリをタレで煮込むのがポイントですな
氷水に20分以上浸けてから切る

5月なのに初夏どころか真夏のような気温になったと思ったら、数日後は霙がふってみたり、こんな極端な温度変化が続くと年寄りには辛いわけで、近所の葬儀会館では連日のお悔やみ。毎朝9時にはリムジン霊柩車がホーンのクラクション鳴らして御出立。近所に住んでいるとそんな儀式も慣れてしまって感慨も湧かない。困るのはそんな霊柩車に連なって移動する喪服の人の車の列に混じってしまうこと。関係者が道路で交通整理してて、なんとなく頭を下げたりして。こっちは今から出勤だよ。そんな日が続くけれど、気温が上がれば冷たいおつまみが恋しくなる。そこで登場するのが「冷やしトマト」氷水で20分以上冷やしてから切って、ニンニクとオリーブオイルのドレッシングでいただく。パセリかバジル、粉チーズがあれば立派なおつまみ完成だ。この時期のトマトってまだ本当の甘みと酸味はないけれど、冷たくてワインが進みます。
そしてお次がキュウリが安くなったら毎年作るキュウリの「キューちゃん漬け」。これも夏の定番。キュウリの価格が一本38円以下にならないとだめ。それ以上だと割高なんだよね。こちらはキュウリを小口に切って塩を振ってしばらくおいてしんなりしたらペーパータオルで軽く絞って酒、酢、しょう油の特製タレで軽く煮込む。薬味はたっぷりのショウガ、ふやかした鷹の爪など。沸騰直前で火から下ろしてあら熱をとって、冷蔵庫で一晩。翌日から冷酒のつまみで進む進む。これはもう自分的に夏の定番ってとこか。

お女郎の初水揚げとフライパン

長いもの摺りおろしを入れたお好み焼き
安売りのぎょうざもおいしそうに焼ける

たかが1000円ちょいなんだが、ここ半年ほど20㎝のフライパンを買いあぐねていて、テフロンがほとんど剥げてこびりつくフライパン二丁を交互に使っていたのだが、ほんと、久々に新しいのを買った。それまではねつきギョウザは焦げるは、お好み焼きは焦げてひっくり返らないは、卵焼きの油は多くなるはで色々大変だったが、久々に焼きギョウザを作ったり、お好み焼きを作ったりしてテフロン様様を実感した。どうせ最初だけで、使っていくうちに効果は落ちてしまいまた焦げ付くんだけれど、そこで思い切って棄てられないのが人情。結局はフライパンとして使えるまで使い倒す。フライパンの方だって取っ手が外れるならまだしもいけるとこまでいくというのが道具として本望であろう。まるで年季が明けても結局は女郎屋に居座って最終的に岡場所に身を沈める女みたいだが、それもまた人生。どんな遊女にだって卸したて初水揚げの夜もあったのだから。などと意味不明な理由をつけて、現在手持ちの20㎝フライパンは3枚となりました。