ノラ猫たちは元気だった

オスメスの兄妹

台風以前にエサをあげて10日ぶりぐらいでニケがきた。最近会社界隈の猫世界は長年君臨していたグレーのサバトラが年老いて、黒白ニケのセージ(仮称・昔尻尾の毛が抜けてソーセージみたいだったので)が頭角を現してきた。そのかなり下の地位にニケがいるのだが、いつも逃げ回っているようだ。実際にはグレーのサバトラが父さんなのだが、猫の交尾と受精卵は一匹のオスによるものではないので、産まれた子がすべて血縁とは限らないから子が成猫になればオスとして敵同士になる。ニケはまだ逃げてばかりだからケガはしていないようだが、次第に子孫を残す本能からメスを巡ってケンカの日々を送り傷だらけになるだろう。これも野良猫界の宿命だ。サナ子は腹がすっかり凹んでいた。何処かに産んで育てているのか、死産だったか、産まれてすぐにカラスやキツネなどの外敵に襲われたかわからない。乳首は小さかったから子はもういないと思う。ちなみに授乳状態だと乳首が大きくなっているのだ。僕は子どもに恵まれなかったまま、離婚しちまって年老いたわけだが、今まで何匹もの猫の面倒を見てきたから、猫のことはある程度わかるつもりだ。ま、とにかく元気で良かった。

秋のお料理

秋は新里地区の刈屋あたりの国道沿いで栗を10個ぐらい拾ってきて栗ご飯なのだが、今年は何かと立て込んでいるのでスーパーで生栗を買った。買ったのは398円の小さいネットなのだが、ウチでは普段の炊飯は1合、何か入れた時は1.5合程度だから小さいネットの栗でも一度に入れるには多すぎる。とりあえず半分を剥いて炊飯した。

たまにはジャンクな感じの焼きそばもたべたくなるのだが、マルちゃんの三食パックだと1食分ぐらいがいつまでも余ってしまい最終的に破棄するので、今回はマルちゃんの蒸し焼きそば1食分だけ買って、ベル食品の焼きそばソース1食分で調理した。ついでに残り物のウインナーと安売りのボイルしたイカを入れて調理した。カレー粉の隠し味を忘れてしまい味はいまいちだった。

金沢のカステラを食った。黒糖に抹茶仕様の高級品らしい。しかもカステラの上部は金沢名物の金箔があしらわれている。やりすぎだな。成金趣味のお茶会などに最低だ。
寒くなってきたので湯豆腐と、いつもの三角フラスコでの熱燗をやった。タレは味ぽんとキムチ。

オカズのバリエーションもだいぶ変わった。昔はもっとパンチのあるスパイシーな作り置きを調理していたのだが、最近はずいぶんと年寄りくさい料理だ。魚や煮物ならまだいいのだが、ばばあに合わせて食べやすいひき肉系のこってり味が多くなった。腕には自信があたが、今はもうだめだ。

今年もお彼岸

1.jpgお墓も無難にこなす

春彼岸、お盆、秋彼岸と最低年三回は墓参りをしなければならない。昔は彼岸は省略していたのだが、年をとると、墓や寺も苦ではなくなった。今年は大福と草餅を買った。あとは家で炊いた小豆ご飯、缶ビールとワンカップ。ひとしきり供え物をして、草餅を一個食った。僕自身いつまでこんなことができるのやら。
墓所でバイト先で一緒の某家の姉妹と出会い。お店の近況などを聞いた。今年はコロナ騒ぎで、夏のバイトはほとんどなかった。こんな調子だと今年の収入はグンと減るが、それもまた仕方のないこと。時代の流れに背かず流浪するのみ。

きまぐれ猫通信 三毛猫がよりついた

なんともメグサイ三毛猫

僕の車、ウイルのタイヤとか下回りはおそらく猫のオシッコ臭いんだと思う。もう今は旅立ってしまったが会社でエサをやっていたオスの仔猫たちがみゃーみゃー啼きながら尻尾を立ててマーキングのシッコをしていたのだろう。そんなニオイがするから、自宅の周りにいるオス猫どもがよくウイルの下とかにいたりする。それでも自宅周辺に居る野良猫たちはみな成猫でもう人には慣れないタイプだ。がしかし、最近、ほんとに稀だが、そんな猫のなかで、まことに醜いタヌキ似の三毛猫にエサをやったら、意外と慣れて毎日、朝に来るようになった。三毛だからメスなのだが、毛色がほんとめちゃくちゃで可愛くはない。ただ、許せるのは尻尾が長いということぐらいだ。食欲は旺盛で、朝、三回に分けてエサをやる。みゃーとは啼いて目を細めるが近寄れば逃げる。今のところ1mぐらいまでが接近距離だ。名前を考えないと。
あと会社でエサをやってるオス猫ニケは、近所に生息するオス野良勢力に翻弄されているらしく最近姿を見ていない。流れて行くのも淘汰されるのもオス猫の運命だ。ちなみに、ノミで毛が抜けたりサナダムシを出しまくっていたメスのキジトラ、サナ子は、どう見ても腹がでかい。台風前にはよく来ていたが、しきんめっきり顔を出さない。どっかで出産し子育てしているかも知れない。

生クリームでバター

手作りのバター

クリームを泡立てて切ったバナナやキュウイなどに添えてばばあのデザートに食わせている。ま、旨いとも、おいしいともばばあは言わないけれど。先日、タカナシの生クリームの小さいやつを買って来て、電動のクイジナートで泡立てた。そしたら砂糖を入れすぎたらしく、ピークでツノがたたない。あと少し、あと少しと回し続けたらダマが見えてきた。やべっやり過ぎたと思った時はすでに遅し。油分と水分が分離しはじめた。あーあ失敗した、大きい方のパックを買えばよかった…と後悔してもしょうがない。棄てるか、と思ったが茶こしで水分を棄てたたら、なんかバターが出来ていた。嘗めてみたら糖分は水分の方に流れていて上品な味だ。なーんだ、バターも造れるじゃん。後日、アスパラを炒めて最後の仕上げに使ったり、いちごジャムと合わせてトーストに塗ったりしておいしく頂いた。昔、フランスはパリを貧乏旅行したさいに、牛乳を求めてウラ路地の店に入ったらそこではバターを作っていて量り売りしていた。へぇ、バターって作って売るモンなんだって思ったことを思い出したのでした。

屋久島の三岳

屋久島の三岳と三重のキンミヤ

世界遺産登録となっている屋久島。年中雨が降っているという。残念ながら訪ねたことはない。ただ、昨年、知り合いが屋久島に旅行してそのお土産に焼きアゴ(トビウオ)のダシと泡盛・三岳のミニボトルをもらった。ダシは独特で燻製がかった風味はクセが強いがおいしかった。泡盛・三岳も久々に飲む「薩摩白波」の上物的風味でうまかった。そんな三岳が近所のスーパーにあった。しかもボトルで、本数は8本程度だった。普段から隙間的商品やマニアックなモノを置いているスーパーなのだが、屋久島の泡盛を仕入れるチョイスがすごい。その心意気に感銘して一本買った。800円ぐらいだったと思う。ちなみに僕が飲む焼酎は「金宮」だ。たしか三重県四日市だったと思う。クセが無く独特な香りもないからフルーツ割りによく合うのだ。値段は630円。とはいっても、焼酎を飲むのはほんのたまにだから、小さなボトルで3ヵ月ぐらいはなくならない。酒は毎日飲みたいけれど飲み過ぎは禁物。年だから定量をちょっとオーバーすると簡単に二日酔いしてしまう。年を重ねるってのは酒も弱くなっていくんだね。120歳の長寿じいさんに、長生きの秘訣を聞いたら、100歳で酒をやめたのがよかったと言ったというが、人間って健康なら100歳ぐらいまで酒、飲めるんだね。

久々に橫溝を読む

橫溝正史作品集①『真珠郎』

図書館に橫溝の旧作を集めたシリーズが三冊あったので、手始めに『真珠郎』が入ったのを借りた。本書に入っている作品は、犬神家や八つ墓で活躍する探偵・金田一ではなく、白髪の探偵・由利先生と新聞記者・三津木俊助が事件の謎を解く何作かの短編が入っていて、最終話が『真珠郎』だった。しかし、1ページ二段組みの文字の小ささと、展開のワンパターンさに飽きて中盤戦で放棄。『真珠郎』まで行かずに返却日となって、延長もせずそのまま返却した。たしか『真珠郎』は美麗な男が女装して殺人を犯すようなトリックだったと思った。古谷一行がテレビドラマでやったのを観たような記憶がある。それにしても気味悪い表紙だ。内容も相変わらずで銀座のデパートのショーウィンドーに切り刻んだ死体をマネキンに混ぜておいて、それを少年が発見するみたいな設定の話はらはじまる。事件に巻き込まれる新聞記者が翻弄されるパターンが定番で、これは橫溝自身が作家になる前に新聞記者だった経験からだろう。中学~高校時代にはじめて読んだのは『八つ墓村』そしてその後、熱狂的に好きになったのが『犬神家の一族』だ。その他にも名作はあるが、僕にとってはこの二作が橫溝の金字塔だと思う。ちなみに石坂浩二が金田一役の初期バージョンが好みだ。