「ギター徒然草」カテゴリーアーカイブ

やってもーた

先日、ライブでおなじみのカントリーズカフェにてセコハン市がたった。これはコロナ渦でライブ会場がほとんど使われなくなっているため、それを空きスペースとして中古楽器や機材を持ち寄ったセコハン市をやったらどうか?と常連客が発案し、ならばと出品する弾が集められ晴れて開催となったわけだ。自分にも「なんか出してよ」と誘いがあったのだが何分にも運ぶのがおっくうで今回はパスしていたのだが、開催二日目に取材をかねて顔出しに行ったのがマズかった。そこでちょっと試し弾きしたusaオベーションを衝動買いしてしまった。買ったのは勿論、純メイドインusa生産の1979年製オベーションのバラディーアというモデル。見た目はトップに割れがあるのだがそこは前オーナーが40000円で補修修理済みだという。オリジナルの茶色っぽい純正ハードケースもついてなんと40000円。4万で修理して4万で売るというのだ。ネックも細身、弦高も低くいい感じ。うん、これ、もらうわ…とその場で現金をかき集め支払った。実は今、ライブのメインで使っているマーチン00gtをお茶の水の楽器店で買ったときに、展示されていた中古のオベーションも試し弾きした。1985年のブラックモデルで12フレットに「1985」とポジションマークがあってかっこよかったんだけど、ネックがアメリカ人仕様というか何というかカマボコのように太いし、全体に弦高も高くて手に負えなかった。それに比べてマーチンはネックの手触りも感触もよいし弦高も低い。音はサラサラしていて好みのバランスだった。結局はそのギターを衝動買いしたのだった。ギターは音もさることながら握った第一印象が重要、今回のオベーションもそんなイメージが合格だったので即購入となった。しかも40000円はお買い得だったと思う。ちなみにオベーション購入でギター在庫が増えたので、昨年購入したヤマハのtaを39800円でセコハン市最終週に出したが売れなかった。また機会があれば値下げ出品だ。ま、現行商品だから398ならヤフオクでも売れますけどね。

カッツさんからの贈り物

30代後半に『鮭だ!ハナマガリ』という宮古の鮭ソングの作詞をした。これは宮古商工会議所企画で動いたご当地ソング制作のプロジェクトだった。当時、宮古のバンドで「東音活動」というライブイベントを毎年やっていたこともあって、当時の大先輩であり、現在のうにまるの相方の三上さんから声がかかって、作詞をしてくれと頼まれた。何とか閃いて歌詞が出来、二上さんが屋台骨を作曲して当時、宮古に帰ってきたばかりだったイーストベイスタジオの吉田氏が編曲と録音をした。演奏は三上さん率いる「宮古ちんどんtai」というキーボードが三台も入ったの大所帯のバンドで、そのボーカルがカッツさんこと木村かつゆきさんだった。その声は見た目や体型からは想像できないほどに野太い声ですさまじいパワー型のボーカリストだ。自分の声は変則的なテノール系のダミ声でロック的楽曲には向かず、彼のようなロックからブルース向きの声にはあこがれる。先日そんな彼と、大間ジローさんのweb配信企画「宮古フェス」のフィナーレで共演した。曲はもちろん「鮭だ!ハナマガリ」とビートルズの「デイドリームビリーバー」の二曲。対照的な声の取り合わせでなんとかワンテイクでオッケーだった。その時の合間にカッツさんにブルースハープのセカンドの吹き方を教えてくれと頼んだら「いつでも来い」と言われ、後日、カッツさんからベイスタに自分宛でハープの教本とハープのフォルダーが届いた。本はかなり昔のやつだから返さなくともよいとのことだ。まずは読んだが、いまいちわからない。これでもピアノ調律で食った時代もあったのに、音楽的耳感覚がどうもセブンス系に不慣れらしい。勉強はこれからなのだが、教本で言うところの肝心の「C」のハープをもっていない。手持ちにあるのは「A」「G」「Bb」だから教本の楽譜を移調して置き換えないといけない。こりゃ面倒だ。しゃーない教本に合わせて「C」のハープを買おう、勉強はそれからだ。と思いつつ、買っていないのでした。ついでに「F」も欲しいな、そうそうマーチンの弦も買わにゃ。

ヤマハFG380TA購入

トランスアコースティックを搭載したFG380。ピックガードは透明

半年ほど前、ひょんなことからネットでヤマハのアコギに搭載されたトランスシステムについて記事を読んだ。それによるとアコギの胴にエフェクトをかました振動を直接伝えて、ギター本体そのものを鳴らすというものだった。この従来までのスピーカーのコーン紙を使わないでマグネット本体からの振動で鳴らすという考え方は興味がわいた。その昔、今から30年ほど前、テレビがまだブラウン管で30インチ以上のテレビの重量が50キロを超えていた時代、テレビの画面に相当する迫力ある音が欲しくて色々考えたのだが、予算の都合上サラウンドシステムとかスーパーウーハーなど買えるわけもなく、ダイヤトーンの振動型スピーカーを購入した。これをテレビからの音声信号をアンプにつなぎ鳴らしたのだが、その設置が変わっていた。なんとツーバイフォーのリビングルームの天井にボルト止めしたのだ。これにより天井がスピーカーとなって振動するという、ヤマハのトランスアコースティックと同様の効果で楽しめたという経験がある。いかんせん当時は使用したアンプのパワーが弱くて箱鳴りまでは到達しなかった。
そんな過去の経験もあって、ヤマハの新規格に興味がわいた。ヤマハは過去に幾多の因縁があり好きなメーカーではないのだが、パワードスピーカー、パワーアンプ、FG130などなんだかんだ所有しているわけで、今回はトランスアコースティックギターFG380TAをヤフオクで入手した。価格は65000円。ちょっと高いが地方都市において震災後すでに楽器屋はなく、試し弾きをするためお茶の水に出れば新幹線代だけで往復30000円がかかるわけで、不本意ではあるが試し弾きもしないで購入してしまった。
で、その感想は、まずまず。通常、家でアコギを弾くとギター本来の生音しか出ないし、何らかのエフェクトをかまして気分を上げるには、アンプやらシールドやら用意が必要だし、終われば片付けもしなくちゃならない。しかし、TAならボタン長押しで即、リバーブがかかり、コーラスできらびやかな音になる。まことに簡単で即、気持ちいい音が得られる。いつもの部屋での演奏がホールや風呂場での演奏に早変わりだ。
ただ、問題もある。この便利なシステムが壊れた場合、FG380TAはただの三万クラスのアコギになる。生音だけじゃたいしたことない、その辺のアコギと同じだ。機械だからいつかは故障する。20年、30年と抱き続けるギターではない。たとえるなら常連の風俗嬢のようなものだ。お付き合いはお金を通して、情は二の次、そんなギターであった。

改造ベース再び

ソリ調整

ブリッジ調整

交換部品

これでチェック

久々に接続

弦交換

数年前、MTRの宅録においてベースが必要となってヤフオクでベースを購入したが、これがまたひどいもので、なんとネックの反りを直すボルトがねじ切れていた。このため、ネックのみを再びヤフオクで買って装着。ついでにブリッジなども交換したのだが、その時誤ってボリュームネジの付け根を壊してしまった。すかさず、サウンドハウスで部品を購入しついでにザリが出るプラグジャックのメスも購入した…。まではよかったが、それっきり熱が冷め部品交換もしないままになっていた。そんな折り、ギター関係のハンダ配線やその道に関しては詳しい友人に合い、修理を依頼したら快く請け負っていただき、久々にベースが復活した。修理後、再び弦高を好みに調整して弾いてみたら、うん、ま、いいんじゃない。日曜などは朝からアンプにつないで音を出しています。ちなみに平日は夜しか鳴らせないから、VOXのアンプラグベース用を使ってヘッドフォンでならしてます。ただ、ベースはいいのですが年寄には古いヤマハのプレベは重く、腰の筋が凝ります。

ギターでマタンキ

70年代後期、少年ジャンプに連載していた、とりいかずよしの『トイレット博士』はかなり人気だった。マンガはストーリーなどはどうでもよく、年中、便槽に落ちてウンコとチンコの話ばかりだった。そんなマンガの中で、キャラクターたちが団結し、めたくそ団というグループを結成し、その合い言葉が「マタンキ」であった。当時はキンタマだとストレートすぎて、PTAなどの団体から苦情がきそうなため、反対読みにしたのだろう。なにせ当時の少年ジャンプは創刊当初の永井豪による『ハレンチ学園』においてスカートめくりやタッチボインなどで、相当に世の中のお堅いお母様方からバッシングを受けており、非売運動も起こっていた。とは言え、それを支持する少年たちにとってそんなことはおかまいなしで雑誌は売れに売れたのであった。『ハレンチ学園』と『トイレット博士』は同時期連載はしていないが、少年ジャンプの中では人気マンがであったのは確かだ。めたくそ団というグループはグループ同士が道で出会うと隠し持っていたバッジを見せ合い「マタンキ」と合い言葉を言い合うのがルールであった。当時そのバッジが何かの懸賞で当たる企画があり皆が応募したがそれを当てた人は身近にはいなかった。バッジは非売品でありいつかヤフオクなどに出ないものかなと思っていた。そんなある日、『トイレット博士』が連載していた当時の少年ジャンプを入手しそれを、ある女に見せたら、相当に反応し、なんと自作でマタンキのバッジを作ってしまったのだ。材質はフェルト製でネットの画像を見ながら手作りしたのだという。これを貰い受け、しばらく車のバイザーにはさんでいたのだが、このほど、両面テープを貼って、ギターのピックガードに貼り付けた。貼ったのは最近復活したヤマハFG130とライブで使っているマーチン000-16gtの2台。マーチンの方はピックアップからのライン隠しにもなって丁度いいかも。

ヤマハでマタンキ

マーチンでマタンキ

マタンキ揃い踏み

fg-130改・エレアコが復活

7月8日に田老のmihokoさんが主宰するアラ還ライブに出演依頼がきて、そのライブに出演するにあたり、演奏曲をセレクトしたのですが、うにまる、ミニマルではなく、今回はピンなんもので、いつもの曲ではなく、アラ還らしい曲を演奏しようと思っておりました。それなら、手持ちの楽器もいつものマーチン000ではなく、自分にとってギターの入門であったヤマハのfg-130で演奏しようと思い整備しました。fg-130は僕が中学三年の時にバイトしたお金で買った最初のギター。当時のギターは買い替えに伴い従兄弟にくれてやったのですが、それから30数年後盛岡の中古ショップで同型のFG-130を2000円で購入。このなつかしのギター購入が、現在の僕の音楽活動の発端なのであります。20代から30代の頃はpcでのシーケンスが主流の時代で、打ち込みオンリーの音楽活動でベースを弾いていたのですが、ひょんなことから打ち込みに対して限界と矛盾を感じ、変拍子、ブルース派へと転身したまでは良かったけれど、そのまま音楽活動は休止してひたすらバブルの金儲けに身を呈していたのでした。しかし、そんな空しい日々を過ごす中で出会ったのが、中学時代にバイトして買ったfg-130でした。このギターのチープですり切れた音は、忙しさとむなしさに振り回されていた当時の生活から、自分が忘れていた音楽の「楽しさ」と「おもしろさ」を思い出させてくれました。あまりの懐かしい音に魅せられ、僕はこのギターを持って、今、一緒にうにまるとして活動している、バンマスの三上氏の家に、あたかも、高校時代ギターを持って遊びに行くように訪ねて行って、そして何かやろうよ、と言って二人で最初にやったのが、ドラマー故杉下寅次郎の追悼ライブ出演でした。その後、グループに名前が必要なので「うにまる」と命名、震災後バンドとして活動するためベースに佐藤良樹、ドラムに佐々木敦、キーボードに佐々木中を迎え、新たなユニット・うにまるとして活動を開始したのでした。そんなfg-130には、なんとフェルナンデスのぞーさんのハムバッキングピックアップが仕込んであります。もちろん、僕が改造して組み込んだものです。合板ベニヤ板の化粧板の最下位ランクのfg-130ですから、オリジナルの音も、さほど良いものではないので、ちょっと変わったエレアコ風の音もよいかなと思い冗談で組み込んだものですが、アースのセッティングに一苦労し、なんとか工夫して稼働していたのですが、数年前にアース線が断線したままになっておりました。今回は、アラ還ピンライブに向けて、当時の曲を演奏するならやはり当時のギターが良いなと思い、久々に整備し、fg-130改・エレアコもどきが復活しました。ちなみに、この手の改造は、アース取りがキモでして、この工夫は発想の転換と長年のクソ度胸が必要です。

無謀な歪み系のピックアップ

GF 130のラベルが見えます

ここはピカールが基本

はい、ノイズもなくいい感じ

ギターハンガー

私の住む昭和屋敷の壁は耐火ボード。ギターなど吊れませんから、柱にハンガーを木ねじで止めてギターを吊しています。スタンドでもいいのですが、掃除の時に邪魔なんでハンガーの方が楽なのです。しかし、ギターハンガーで吊ったギターの裏がけっこうデッドスペースとして使えるのです。ま、早い話、腕の長いハンガーと腕の短いハンガーを使うと、2台のギターを重ねて吊せるのです。この作戦、単純ですがなかなか思いつきません。アマゾンやサウンドハウスでハンガー買っても同じサイズを複数注文することが多いため、重ね吊りの発想は浮かばないものです。今回は運良く、昔買ったハンガーが腕が長く可変型だったので、その後に腕の短いハンガーをネジ止めして重ねて収納しました。ヤマハの改造プレベとギブソンのSG。どちらもあまり出番はないのですが、ないと困る2台です。

柱に二丁吊るした
柱に二丁吊るした

棘の話

5月の末に梅雨になる前にと思い、会社の駐車場の草刈りをしました。駐車場のネットにはツタやイノバラが生い茂ってうっそうとしており、放っておくと台風時期に多い茂った葉っぱが抵抗になってネットが倒れたりするわけです。若干アレルギーな体質の自分にとって草刈りはあまりやりたくないし、この時期は草花に触ってボロボロが出ることもあり、比較的気温の低い日を狙って、長袖にジャンバーという装備で草刈り機とノコギリ、カマで生い茂った雑草と格闘しました。そんな甲斐あって駐車場はスッキリ、これで大風が吹いても大丈夫。

さて草刈りをしてから数日後のことです。ギターを弾いてローコードでDmを押さえると左手の小指に激痛があります。とはいえ、指全体ではなく、ごく一部、僅かなポイントに痛みがあります。もしかしたら歳なんだから糖尿かなんかで末端神経が痛んでいるのかも。などと思いながら10日ほどが過ぎました。小指はギターを弾くときだけ痛くて通常の仕事の時は痛みもありません。痛い指先を見ても傷などは見あたらずやはり内科的疾患かも。と思っていたのですが、もしかしたらと思い、虫眼鏡で観察したところ。わずかに黒い点を発見。もしかしたら棘?と思い草刈りを思い出しました。草刈りから10日以上も経っているし、棘なら膿むはずです。しかしその素振りもない。よし、針で抜こうときめたはいいのですが、左手に棘、右手に虫眼鏡では手が足らず何も出来ません。そこで使ったのがマイクスタンド。マイクスタンドのマイクホルダに虫眼鏡をセット、あとは老眼鏡をふたつ重ねて棘を狙いました。しかし、棘らしきものは小指の先の皮にあるのですがギター弾きの指ですから皮が厚くてなかなか到達しません。やっとの思いで取った棘は1ミリにも満たない植物の棘でした。棘がささり上部を皮が塞ぎ、ギタータコと化した小指の皮の中に留まっていて、Dmを押さえると弦で押されて棘が動いて肉に触れていたのでした。棘が取れたときには糖尿を疑った自分がアホだったと思いました。指は数日で元通りになって、創作活動も進んでおります。棘、バカに出来ませんね。あ、手術に夢中で写真撮るの忘れました、摘出した棘も小さすぎて撮影しませんでした。

とかげの飾りがついたルーペ
とかげの飾りがついたルーペ

東南アジアの革命家を記念したお品だとか
東南アジアの革命家を記念したお品だとか

ラブソングを制作

スローテンポのラブソングを制作中。歌詞や曲調は昨年から出来上がっていたけれど、いまいちインパクトが乏しいので、デモ曲制作までは至っていなかったのですが、来月27日に、カントリーズカフェにて、アラ還ライブというのに出演することになり、急遽、仕上げに取りかかりました。曲が完成するきっかけというのは、意外に発表の場がある時が適しているようで、小さなライブでも何かの発表に向けて仕上げるとよい結果が出るような気がします。過去にも、ほっこり映画祭で「カケラ」、「そば食ってゆこう」、「三陸観光ブルース」アコギナイトで「さなぎバージョン2」、オテライブで「宮古弁の神様」、八幡フォークライブで「恋の山田線みにまるバージョン」などがレパートリーとなっています。今回もスローテンポのラブソング「よつば」が発表できればよいなと思って、毎夜ちまちまとアレンジを重ねております。まずは、リズムマシーン使って1トラック、次いでアコギと生歌で1トラック、そこへベースで1トラック、そこにバッキングで1トラック、、、、とひたすら重ねてゆきます。今月末にはデモ曲として完成させたいものです。

ベース録り完了
ベース録り完了

歪み系のバッキングを入れる
歪み系のバッキングを入れる

どうした?マーチン

真夏の練習で弦が切れ、オテライブにあわせて弦を張り替え、オテライブ、盛岡八幡ライブ、末広町まちなか復興市ライブをこなし、次なる、生協復興祭り、盛岡フォーク酒場ライブに向けて弦を張り替えたのですが、なんか、貼り替えた割りに鳴りがいまいち湿っぽい。000特有のシャリ感がないような気がします。先日、トラスロッドを調整したのが原因かと思い、新品の弦を張ってから再度、緩めてピックアップを外し、トラスロッドを若干戻しました(逆ぞりだったので締めた状態に)しかし、鳴りはいまいちです。もしかして新品とはいえ弦が古くて湿っぽいのか?貼り替えるにも、マーチンspも在庫ないし。あるのはシーガル用のダダリオだもんな。自分の耳が腐ったのだろうか?ま、次の張り替えは早めにして、今回は当たりが悪かったということで我慢します。

弦を張り替えるとギターが見違えるように鳴るものです。これは中学生の頃に使っていたfg130のような安いギターでも、ギブソンlg-1でも同じでした。なのに今回、マーチン000160gtときたら、せっかく新品の弦なのにぼそぼそした音です。どうして?こんなことギター弾きはじめて40年来、はじめてのことです。

弦は取り替えたが…