ノラ子の子たち

昨年の暮れから腹が大きかったノラ子はこの春に無事出産し。勤め先の印刷会社の物置とか、駐車場をはさんでの建設会社の資材置き場あたりをねぐらに親子で暮らしているようだ。先月には四匹の子ネコがいてノラ子の後をついて回っていた。しかし、最近は三匹しか姿が見えない。誰かに拾われたか、野生に淘汰されたか、あるいは交通事故か。子ネコたちは野良だから呼んでも逃げるばかりで寄ってこないけれど、エサを撒いて待っているとすぐに戻ってきて食べ始める。一番、ガタイがあるのは白黒のブチでこいつがジャイアンらしい。総トラのキジ猫はノラ子の後からついてくる、好奇心旺盛のやんちゃ。おっとりしていて、最も遠くまで逃げるので戻ってくるとエサにありつけないのが茶シロだ。そんなわけで今のところ茶シロは一番ガタイが小さい。しかし、この時期の猫の大きさや社会順応性はすぐに逆転する。何回も子ネコを拾って育てた僕はそれがなんとなくわかる。きっと、最終的に一番大きくなるのが茶シロだろう。野良猫にとって用心深いということは良いことなのだ。ともあれ、みんあ無事に育って、ノラ子から巣立ってほしいものだ。

ノラ子の子たち
エサを食う二匹
白黒ブチが威張ってる

盛岡八幡フォーク酒場・さんりくNightに出演

連チャンライブ最終は、盛岡八幡のフォーク酒場での三陸ナイト。この企画は東日本大震災後、毎月11日を月命日として行われているライブ。今回で通算三度目の出演となった。今回はオリジナルの持ち歌を数曲ほど演奏し、第二部では、会場のフォーク酒場マスター、高橋くんと組んで演奏。実は僕と高橋くんは今を去ること30年ほど前、バンドを組んでせっせとオリジナル曲を書き、実験的なアレンジを加え、ある意味先進的な音楽活動をしておりました。その後メンバーの入れ替えや、時代の流れに押し流され、お互い別の道で音楽を続けてきたのですが、今回は当時の曲を披露して同窓会をやろうということになって、アコギ二丁で8曲ほどを演奏しました。ノスタルジーといい感じの疲労感でやんやの拍手をいただき、歌詞やメロディー、そのテーマに僕らもしっかり80~90年代の軽薄な道を通っていた事実を実感しました。しかし気持ちは若返りましたが、長時間の演奏で指や腕はガタガタでした。そのご深夜の106をひた走り、自宅には0時ちょい前に到着。風呂を沸かしワインを立て続けに三杯ほど飲んで心地良い疲労感で爆睡でした。

限定ライブなのでまずは会食
リハを終えてマタンキ
ヤマハAPXが看板になってます
会場案内の看板
盛岡八幡鳥居と門前通り
このチープさが八幡ならでは
盛岡八幡通り散策

アラ還ライブに出演

ブルーボーイズライブのゲスト出演の翌日はmihokoさん企画のアラ還ライブにピンで出演。何曲か弾きました。持参したのはマタンキヤマハFG130。しかし、mihokoさんの伴奏で彼女のマーチンを弾いてから手にしたFG130の音はまるでぼそぼその力のない音でした。5曲ほど歌ったのですが、どの曲もギターの音がダメで、最後まで自分自身がノリきれませんでした。でも、mihokoさんが歌った、りりィの、ジュン、私は泣いています、心が痛いはいい感じで弾けました。打ち上げにも参加し夜、11時過ぎに帰宅。翌朝は大量の洗濯。疲れました。

アラ還ライブ会場風景
マーチンD28とマタンキ・ヤマハFG130
荒谷まさかつさんの演奏

うにまるの曲でも踊れるのね

宮古最高齢とも言える、テケテケバンド・ブルーボーイズのライブがあって、そのゲストとして、うにまるが呼ばれました。これに合わせてズサマ連は二回の練習と、当日のリハを終え、弁当を食って出番を待ちました。会場にはかなりのご年配者の皆様が集まりました。開演時間になると、まずはブルーボーイズがベンチャーズを演奏、すると席に座っていたスラックスに半袖ワイシャツのズサマが近くのバサマを誘って、演奏している前でジルバを踊り出しました。そして、また次のカップルが…。なるほど、演奏スペース前が大きく空いているのはこのためなのかと納得。演奏はパイプライン、ダイヤモンドヘッドなどベンチャーズ定番が目白押し。聞けば白髪のドラムスは70代なのだそうだ。途中で空中分解するフレーズのあるものの、踊るズサマ・バサマは気にしないのでした。30分ほどの演奏が終了して、うにまるの演奏となりました。うにまるの曲で踊ってくれるかどうか不安でしたが、一発目の「♪スゥイングせんすぺす」でいきなり、踊られました。そして「♪宮古スーダラ節」「♪まんぼこうせいさま」最後の「♪ちょっと不便でちょうどいい」で大盛り上がり、大盛況のライブとなりました。とあるバサマはあたしは75歳ですが10歳若返りました。と喜んでいた。また、とある酒臭い爆乳のねーチャンにはCDはないのかと迫られました。演奏はうまくいったのですが、会場の空気は高齢者集会の様相で、なじめず、さっさと機材を回収しておいとまし、買い物して8時30分には帰宅。その後バンマスから電話があり「ワイヤレスのレシーバー忘れてるよ」との事。なんだ、やっぱ、オレもズサマの仲間じゃん。

ズサマ、バサマ、踊りまくり
ベンチャーズで踊る人たち
夏の夕暮れ
銭湯の煙突から煙り
飲み屋ビルの屋上

アロハシャツを修繕した

もう15年近く前に、古着として購入した緑にユリの模様のアロハシャツ。ブランドものではないけれどユリの花部分の微妙な黄緑の加減が好きで大切に着てきた一着です。その緑は初夏に出現する「オオミズアオ」という大型の蛾の鱗粉に似ており、ユリの輪郭を描く朱色はオオミズアオの触覚と前翅風切り部分の色を連想します。隠れ昆虫マニアの自分にとってこの配色は、もろド・ストライクでライブなどでも好んで着た手放せない一枚なのでした。しかし、購入時からホツレがあって痛んでいたダメージ系のシャツだったため、今回、衿などのホツレが大きくなりそうなので思い切って修繕しました。つうか、修繕に最適なカーゴパンツにパッチを当てた時のオリーブグリーンの糸があったので、修繕に踏み切りました。衿の修復に際してミシンの先輩方にアドバイスをいただいたところ、衿の解体は難易度も高く、修復後もその形が保たれるとは限らないとのことで、今回はホツレを内側に押し込んでミシンで縫って済ます方が無難との解答だったので、日曜の午前中、炊事洗濯後、ばばあの昼飯までの空き時間に取りかかりました。この日は、猛暑で自室はすでに30度。そんな暑さの中でアイロンやミシンはいやになります。けれど、一時は僕の知らぬ間に、パッチワークの材料として破棄される寸前までいった、お気に入りのアロハを修繕してまた着られるのは嬉しいものです。歳をとってズサマになりましたが夏はアロハを着て気分だけでも若返れば覇気も湧いてきます。身体とアロハはよれよれでも夏の太陽は昔と同じです。さ、今夜も仕事だ、頑張ろう。

アロハシャツ修繕
サイドも痛んでいます
アイロンで修繕箇所を成形
ホツレを押し込みます
はい、完成