クラブマンで田野畑へ

取り回しのいいFTRばかり乗らずに、たまにはクラブマンに、と思って午後から引っ張り出しました。午前中は掃除と洗濯、母親に昼飯を食わせてからなので、日曜日のバイクライフは遠くへ行けません。しかも疲れもたまっていて、昼飯食うと眠くなるし、競馬も気になります。あいにく午後からは北東の風が強くなり気温も低めです。それでも躊躇しているとその辺を廻って終わりになるので、100㎞ほど走る覚悟で北へ向かいました。田野畑あたりまでを目的としました。装備はウエストバックにTシャツと革のジャケットという軽装でストールなしでしたが、胸元から風が入って寒いこと、しかも、田老を過ぎた頃には気温は20度を下回り、田野畑の鵜ノ巣断崖に着いた頃には17度。たまったものではありません。革のジャケットの衿を立てて、尻尾を巻いて帰路につきました。帰り、水沢地区の集落入口に山椒の雌木があるという情報を聞いていたのでそれらしき場所を散策。しかし、山椒、発見できずでした。残念。3時には市内に戻り、なじみのリサイクルショップでおしゃべりをして夕刻帰宅。早速、買い物をして夕食準備、5時30には母親に飯を食わせました。それからやっと、ワインで晩酌。私にとって日曜が最も疲れるハードな日なのでした。

水沢でマシンを止め山椒を探す
水沢でマシンを止め山椒を探す
朴の花が咲いていた
朴の花が咲いていた

FTRで石碑取材

降水確率0で、気温も25度を超えてる。しかも土曜日となりゃ、会社で黙々とPC触っているにはもったいないわけで、こんな日こそバイクで石碑巡りです。というわけで、先日、ロケハンした豊間根の大荒川林道からひと山東側になる那智畑林道とその支流の沢にあるタグリ滝に行ってきました。滝の脇に山椒の雌木があって実がなるというので、それを確かめる目的もありました。山椒の木に雄雌があるのを知ったのは数年前です。数年前まで住んでいた家の裏にも山椒があって、いつかは実がなるのだと思って期待していました。しかし、まったくその気配がにので幼木は実がならないと思っていたら、なんと雄木でした。山椒にはアゲハの幼虫がついたりして、幼虫が威嚇のために出すツノのあの独特のニオイ成分は山椒に似ています。山椒はウナギの薬味の定番ですが、自分は麻婆豆腐に使います。つーか、ウナギは得意ではありませんので食べないのです。山椒のあく抜きをしてしょう油に漬けてもいい味です。これを豆腐にかけたり、じゃこにかけたりして味わいます。ああ、今年は山椒の実、入手したいなと心から願っております。で、タグリ滝周辺で、山椒を探しましたが、あったのは幼木が数本。それも雄。このあたりは数年前に大規模な治山工事があって林道も滝も大幅に工事されました。工事後は見た目、前の状態ですがやはり、大きく荒れており昔のようになるまではあと数年はかかると思われます。取りあえず写真を撮り、小川周辺の集落を廻って石碑の写真を撮りました。

那智畑林道に架かる橋
那智畑林道に架かる橋
タグリ滝脇の林道
タグリ滝脇の林道
治山工事後のタグリ滝
治山工事後のタグリ滝
林道脇のアザミ
林道脇のアザミ
野仏と黄色い花
野仏と黄色い花
船石の砂防ダム
船石の砂防ダム

ftr223で大荒川林道に分け入る

オソノエラ探検でも感じましたが豊間根地区は意外と奥が深く興味がわきます。今回はオソノエラ取材聞き込み中に小耳にはさんだ、切支丹偽金造りに関係する「ゲキガ岩屋」のロケハンです。どのみち、こう緑の季節になっては散策は無理なのですが、とりあえずは車でいけるかどうかを確認するためにも、日曜午後から大荒川林道に入りました。福士地区から西に荒川渓谷に沿って進む林道ですが、意外と整備され山菜採りや釣りの軽トラや四駆とすれ違いました。林道起点には古風なコンクリの橋が架かり、最後の民家があります。まずはそこで草取りをしていたおばあさんに聞き込み。しかし収穫は無し。山菜採りにきていた軽トラのオジサンにも聞いてみましたが岩屋なんてそんな話は聞いたことないということでした。やはり、今回のターゲットであるゲキガ岩屋も語り部や口碑が失われ、今を生きる人々には伝わっていないようです。その穴はうわさによれば金属を溶かす鋳造が行われていたので天井は煤で真っ黒になったまま現存するのだということです。興味がわくじゃありませんか。当時、幕府(南部藩)が切支丹を取り締まったのは江戸前期から中期で、切支丹は次第に弾圧され鉱山夫として山に籠もり、密かに信仰を続けました。しかし、その穴で偽金を鋳造していることが知れ捕縛ののち、荒川村で斬首されたそうです。この斬首の史実は津軽石瑞雲寺の過去帳に残っていて、女、子どもを含む30数体の遺体は異教徒の亡骸として埋めることもできず、何年も辻に晒されたという悲しい記録が残っています。そんな切支丹の岩屋がこの荒川のどこかにあるのです。きっと、偽金づくりなどは、人目に付く道路沿いなどではやらないでしょうから、ゲキガ岩屋もかなり高い場所であり、発見は困難を極めるのだと思います。長い眼で調べ、情報を集めるしか手立てはなさそうです。

荒川の砂防ダム
荒川の砂防ダム
南北分かれ。南の又林道分岐点
南北分かれ。南の又林道分岐点
おなじみ営林署の看板
おなじみ営林署の看板
最初の分岐点。霜地沢も結構深そう
最初の分岐点。霜地沢も結構深そう
北の又が本道。かなり荒れている様子
北の又が本道。かなり荒れている様子
途中の断崖200mはあります
途中の断崖200mはあります
林道入口のレトロな橋は昭和36年の年号あり
林道入口のレトロな橋は昭和36年の年号あり
福士地区最後の民家の子ども、ダイキくん
福士地区最後の民家の子ども、ダイキくん

シャビーな廃虚。ラブホテル

賛否両論あるが桜木紫乃の小説『ホテルローヤル』は最近読んだ本の中では結構面白かった。ラブホテルをモチーフにした短編集だが、その中に廃虚となったラブホテルで女を撮影する話がでてきた。それ以前も廃虚写真のカテゴの中にラブホテルがあってけっこう気にしていた。今回は宮古から山田へ向かう国道45号線ブナ峠にあったラブホを散策した。80年代から90年代にかけてこの峠には最多で5軒のラブホテルがあって、それなりに繁盛していた。しかし、施設の老朽化とともにそれらは客が減りいつの間にか消え去り、現在は一軒が営業するのみとなった。今回探したのは峠最高部に入口があった施設と、宮古側豊間根にあった施設を散策した。最高部に入口があった施設は津軽石の某建設会社が経営していたと聞いたが、その名前が思い出せない。施設があったと思われる場所は更地になっておりゲートがあった。もうひとつの豊閒根側にあったのはホテル・ブナの森。こちらは施設がそっくり残っていた。全12室。部屋には樹木の名前があり、玄関先には小窓があってここから相手の顔を見ないで料金の精算を行った。組み入り式トイレの臭突の痛み具合がシャビーな雰囲気を醸している。おそらく内部は幾人もの男女が行為におよび、時が止まったままひっそりとしているだろう。このラブホよりさらに宮古側にはホテル・みちづれがあったが、そこは震災復興工事の宿舎となっており、そのまた宮古側に現在も営業するホテルRがある。

全12室があった
全12室があった
プライバシー万全
プライバシー万全
休憩4000円、泊まり6000円。精算用の小窓
休憩4000円、泊まり6000円。精算用の小窓
ホテルの看板があった
ホテルの看板があった
ブナ峠の一里塚は文化財らしい
ブナ峠の一里塚は文化財らしい
浮きを使ったカエル。ポストらしい
浮きを使ったカエル。ポストらしい

連休中日、摂待の大穴へロケハン

先日、昨年から探索を続けた豊間根林道オソノエラ鍾乳洞を発見し探索を終えた。そこで次なる穴探索は、2000年に尋ねたきり15年以上も訪れていない田老摂待胡桃畑地区にある「畑の大穴」を探索する予定だ。そんなこともあり連休中日、FTR223で現地をロケハンに出掛けた。目的はまず現地まで自動車が進入できるか否か。そしてその林道の荒れ状態と目的地までの距離などだ。以前は四駆車で川を二度ほど越えて入口近くで車を止めて10分程歩き目的の穴を発見した。今回はそれから16年の歳月が流れており、当時の道路がどこまで維持されているかが問題であった。

摂待地区から復興道路の工事現場を通り畑へと向かい、途中から摂待川に注ぐ支流、折合沢沿いに北東へ未舗装の林道を走る。胡桃畑の民家は数軒で最深部は「上加倉家」という屋号の家だ。10数年前はこの家の当主が黒森神楽などので使う神楽面や仏像を彫っていた。上加倉家を過ぎて林道が二又になっておりこれを西へ向かう。林道に入ると最初の川越えがあり、しばらく走ると再び川越えがある。frt223は味付けがエンディユロー系の味付けなためオフロード仕様といっても低速トルクは期待できない。したがって、悪路も一気に行かなければ越えられない。トライアル車のような低速トルク重視の乗り方では止まってしまう。

一度目の川を越え、二度目もなんとか一気に越えた。水深は深いところで40㎝ほどだが、川越えは油断するとコケや不安定な石にタイヤを掬われ転けることも多い。昔、tl125でトライアルごっこをしていた時はキャブギリギリまで川に入ったこともあったが、今ではできれば入りたくない。さらに林道を行くと林道に沢水が流れ込み、さらに川と林道が一緒になり道が水没している地点についた。さすがにこれ以上を下見無しで進むのは困難である。今回は長靴ではなくブーツなのだ、潔く戻ることにして先程越えた川に差し掛かった。行きは川を越えてから登りなので楽だったが、帰りは下りの次に川、しかも越えてから岩だらけの河原となる。バイクを止めルートを確認して、トライとなったが、なんと慎重に走りすぎて川の真ん中でエンスト、まさかっの足つきでブーツはびしょ濡れ。もー最悪。ブレーキも濡れてしばらく効き過ぎるし鳴くし。つくづく自分の度胸のなさと年齢を感jました。

三陸道摂待トンネル高架橋工事中
三陸道摂待トンネル高架橋工事中
摂待胡桃畑地区最深部の民家
摂待胡桃畑地区最深部の民家
なんなく二度目の川をクリア
なんなく二度目の川をクリア
林道と川が合流
林道と川が合流
帰り道川越え失敗
帰り道川越え失敗
ブーツ水浸し
ブーツ水浸し