綿入れ半纏を修理

数年前、知り合いのおばちゃんから綿入れ半纏をもらった。もう歳だから要らな衣服を処分しているというのだ。その中で、そのおばちゃんの叔母さんが着たという古い綿入れを引き取った。もちろん無料。綿入れは二枚で、一枚は大きめの菊の柄、もう一枚はモミジの柄だ。どちらもちょっと派手目で男が着るには無理があるのだが、そこはほれ、得意の斜に構えたセンスで着こなすわけで、冬になると一枚は会社で、もう一枚は家で愛用していた。しかしどちらも相当に古い品で着ているうちに生地が裂けたり縫い目がほつれたりしていたが、綿入れを着なくなる頃にはそのまま仕舞い込むため、傷んだまま数年が過ぎた。そこで、今回は綿入れが必要な真冬の正月明けに修理に出した。そうしないとまた春になって仕舞い込むからだ。そんな綿入れが修理され縫い直しされ戻ってきた。もう花粉症がはじまって綿入れを着るほどの時期ではないが、朝起きて食事の支度をするときに綿入れを着ている。ちなみに修繕料金は二着で15000円。縫子は津軽石のおばあさんだが、綿入れは特殊分野らしく着物の縫子さんでは無理だったようだ。綿入れ文化も廃れて久しいが、それを修繕する技術も廃れているのだなと実感した。

さな子の子たち

さな子の子たちは二匹とも、さばトラなのだが、最近見かけなくなった。どうしたんだろ?自然に淘汰されたか、誰かが拾ったか。以前も一週間ほど見かけなくなって真冬だし逝ったかなと思ったら、どこかでエサをもらっているらしく普通に元気だった。もう、花粉症の季節だから寒波はあってもなんとかしのげるだろう。野良猫人生、がんばってくれ。

猫は恩返ししない

昨年10月から11月上旬まで毎日朝夕エサをやっていたメグサイ三毛猫は冬のサカリがくるとぱったり寄り付かなくなった。クリスマス頃に一回、年明けに一回、最近は二月中頃に一回立ち寄っただけで、すでに野生化が進み、警戒心丸出しになった。きっと、エサを食いにきていた頃はがなりみすぼらしく毛並みも悪かったし眼も汚かったから弱っていたのだろう。そこへ毎日朝夕にエサもらい体調が回復、そこへサカリシーズンが到来し、繁殖に目覚めたのであろう。もしかしたらどこかに子猫を産んだかもしれない。とはいえ、昨年毎日エサをもらっていたことは、かすかに記憶にあるらしく一カ月に一度程度立ち寄るが、ほぼ記憶にないようだ。三日食えば恩を忘れないという犬と違って、猫はやはりこんなもんだなと思う。ま、元気になって旅立ったから良しとしよう。