ギターハンガー

私の住む昭和屋敷の壁は耐火ボード。ギターなど吊れませんから、柱にハンガーを木ねじで止めてギターを吊しています。スタンドでもいいのですが、掃除の時に邪魔なんでハンガーの方が楽なのです。しかし、ギターハンガーで吊ったギターの裏がけっこうデッドスペースとして使えるのです。ま、早い話、腕の長いハンガーと腕の短いハンガーを使うと、2台のギターを重ねて吊せるのです。この作戦、単純ですがなかなか思いつきません。アマゾンやサウンドハウスでハンガー買っても同じサイズを複数注文することが多いため、重ね吊りの発想は浮かばないものです。今回は運良く、昔買ったハンガーが腕が長く可変型だったので、その後に腕の短いハンガーをネジ止めして重ねて収納しました。ヤマハの改造プレベとギブソンのSG。どちらもあまり出番はないのですが、ないと困る2台です。

柱に二丁吊るした
柱に二丁吊るした

金勢様

子孫繁栄を意味する男根を御神体とした神様はけっこうあります。宮古は鍬ヶ崎日影町にあって、金勢様の愛称で毎年6月中旬に地区民らがお祭りを営んでいます。神社には「天ノ沼矛神社」と正式名称が掲げられています。意味は至って簡単で、天とは神様、沼は女性器、矛は男性器を意味しており、国を造る男神様が、女神様と合体してかき回す…。というような神話の古事にちなんだ名前です。実際には、鍬ヶ崎界隈には遊郭がありましたから、その守り神なのでしょう。昔からその道の商売では、大マラ(でかすぎチンポ)小マラ(困りもののチンポ)のきませぬように、とお呪いをしたそうですから、鍬ヶ崎に性神があってもおかしくはありません。その後、明治、昭和と神話と天皇が結びつけられると、性神も、ある程度格上げされ、天ノ沼矛神社となったわけです。

御神体
御神体
鼻がナニです
鼻がナニです
マラ案山子
マラ案山子

バイクに跨っておふかしくらう

平日なのに会社が午前中停電だという。pcが使えない状態では仕事にならないので、出勤せずにいきなりバイクで川井方面へ。行くあてもないけれど、石碑散策でもしながら小国を通って、久しぶりに遠野へ足を伸ばすことにした。天気も上々で梅雨前の石碑散策にはうってつけの午前中だった。神社などを見て廻り旧道沿いにあった民家の氏神に立ち寄った。ちょうど家の人が畑仕事をしていたので話を伺って、社内部を見せてもらった。その家は江戸期の早池峰参拝の坊をやっていた家で、神前には旧端午の赤飯が供えられていた。写真を撮っていたら、そのいえのお母さんがきて、神前の赤飯を取ると、お昼にでも食べろと言って手渡された。遠野のコンビニで昼食と思っていたが、せっかくの御好意だし、御利益もあろうと、いただくことにした。「立丸の峠で景色見ながら食え」とお母さんが笑っていた。遠野では山崎の金勢様を撮影して骨董屋を巡り、久々に充実したツーリングだった。ここ1年、家のこともあって、休日に午前中からバイクに乗るなんてほんと、珍しい。掃除洗濯と炊事後にロングツーリングなんてできませんからね。

赤飯をもらう
赤飯をもらう
立丸峠にて
立丸峠にて
廃棄された岩手中央バスと
廃棄された岩手中央バスと
ど田舎のカフェレーサー
ど田舎のカフェレーサー

カルガモを助ける

先日、会社近くのとある交差点でダンプ待ちをしていたら、草むらからカルガモが出てきた。これはカルガモ親子の行進があるかも。と思い車を路肩に止め小型のデジカメを用意して待機した。しかし、様子が変だ。親カルガモがグェグェと啼きながら右往左往しているのだ。おかしいなと思って近づくと2mほどの深さのコンクリート水路にカルガモの子ども8羽が落ちてピーピー啼いている。運悪くダンプの風圧で水路に落ちたのだ。水路は道路から閉伊川まで長い暗渠で真っ暗、垂直のコンクリで飛べない子どもたちは自力で上がれない。しゃーない、情況を見てこのまま見過ごすわけにもいくまい。靴を脱いでズボンをまくり水路に下りた。カルガモたちは侵入者に怯え一塊になっている。しかし、これを掬うタモがない。あっ、そうだと頭の帽子を水に入れカルガモ8羽を無事確保。片手で難儀しながら水路を脱出。地面に帽子を置いてデジカメを取りに戻ったが親カルガモのグェグェが聞こえたとたん8羽は藪に消えた。ま、野生ってそんなもんだ。と、ズボンを濡らしたまま振興局で用達。翌日はバイクで江繋方面の石碑や神社を取材。とある屋敷神を取材した折り、旧端午で祭壇に供えた朴葉に包んだ赤飯を頂く。お昼に立ち丸峠で食えというのだ。これがカルガモの恩返しかと峠で赤飯をほおばった。その足で遠野に下りて山崎の金勢様を撮影して古物を販売するお店を訪問。運良く主人に会い楽しく雑談。後日の約束をして帰路についた。まさかこれもカルガモ?週末は日影町の金勢様の宵宮。景気よく太鼓を鳴らしてきたら、日曜の競馬が当たった。これはイケると12レースに注ぎ込んだが結果は無残。やっぱりね、いつも通りだ。

交差点
交差点
垂直の側溝
垂直の側溝
ここに落ちていました
ここに落ちていました

棘の話

5月の末に梅雨になる前にと思い、会社の駐車場の草刈りをしました。駐車場のネットにはツタやイノバラが生い茂ってうっそうとしており、放っておくと台風時期に多い茂った葉っぱが抵抗になってネットが倒れたりするわけです。若干アレルギーな体質の自分にとって草刈りはあまりやりたくないし、この時期は草花に触ってボロボロが出ることもあり、比較的気温の低い日を狙って、長袖にジャンバーという装備で草刈り機とノコギリ、カマで生い茂った雑草と格闘しました。そんな甲斐あって駐車場はスッキリ、これで大風が吹いても大丈夫。

さて草刈りをしてから数日後のことです。ギターを弾いてローコードでDmを押さえると左手の小指に激痛があります。とはいえ、指全体ではなく、ごく一部、僅かなポイントに痛みがあります。もしかしたら歳なんだから糖尿かなんかで末端神経が痛んでいるのかも。などと思いながら10日ほどが過ぎました。小指はギターを弾くときだけ痛くて通常の仕事の時は痛みもありません。痛い指先を見ても傷などは見あたらずやはり内科的疾患かも。と思っていたのですが、もしかしたらと思い、虫眼鏡で観察したところ。わずかに黒い点を発見。もしかしたら棘?と思い草刈りを思い出しました。草刈りから10日以上も経っているし、棘なら膿むはずです。しかしその素振りもない。よし、針で抜こうときめたはいいのですが、左手に棘、右手に虫眼鏡では手が足らず何も出来ません。そこで使ったのがマイクスタンド。マイクスタンドのマイクホルダに虫眼鏡をセット、あとは老眼鏡をふたつ重ねて棘を狙いました。しかし、棘らしきものは小指の先の皮にあるのですがギター弾きの指ですから皮が厚くてなかなか到達しません。やっとの思いで取った棘は1ミリにも満たない植物の棘でした。棘がささり上部を皮が塞ぎ、ギタータコと化した小指の皮の中に留まっていて、Dmを押さえると弦で押されて棘が動いて肉に触れていたのでした。棘が取れたときには糖尿を疑った自分がアホだったと思いました。指は数日で元通りになって、創作活動も進んでおります。棘、バカに出来ませんね。あ、手術に夢中で写真撮るの忘れました、摘出した棘も小さすぎて撮影しませんでした。

とかげの飾りがついたルーペ
とかげの飾りがついたルーペ
東南アジアの革命家を記念したお品だとか
東南アジアの革命家を記念したお品だとか