マーチンにピックアップ装着

ショートスケールのシーガルに装着していたFISHMAN(フィッシュマン)/RARE EARTH BLENDを取り外してマーチン000-16GTに付け替えました。ピックアップの長さが8.5センチでシーガルのサウンドホールの径が8.5センチでしたからギリギリの装着でありピックアップの取付脱着は弦を緩めなければなりません。慎重にネジを外してなんとか外してマーチンへ付け替え。マーチン000は定番のドレットタイプに比べれば小さめのギターですがサウンドホールは大きいいですからピックアップも楽々入りますし取付位置もシーガルの真ん中に対してネック寄りですから見た目もかっこいい。んで、音はどうか?というわけで早速、ローランドのアコギアンプAC33につないで音だし。最初はギブソンLG1、昨年のオテライブではシーガルに装着していたこのピックアップはこのままではいまいち空気感が表現できず毎回首をひねっていましたが、マーチン000だと結構いい音で鳴るようです。ブレンド比率はマグネット0、コンデンサ10、ってとこですね。ま、この設定は状況によって様々でして現場じゃないと判らないですけど。さて、ピックアップを取り外したシーガルはケースに戻し、そのケースに入っていた色んなモノをマーチンのケースに移動しました。ストラップ、弦、ワックス、プリアンプ、電池、譜面を止める洗濯ばさみ…などなど。そしたら何処かの出前ライブの時にもらったと思われる祝儀袋を発見。どうせカラだろうと袋をあけたら3000円入っていてなんかトクした気分。ガサゴソと色々やっていたらあんのじょう猫族たちがやってきて臭いをかいでいました。もしかしてすでにシッコとかでマーキング済みとか(>_<)まいった。

マーチンにフィッシュマン装着
マーチンにフィッシュマン装着
ハードケースの中身
ハードケースの中身
大きさ歴然、シーガルとマーチン
大きさ歴然、シーガルとマーチン
意外とでかい、マーチン000
意外とでかい、マーチン000

 

 

 

ギブソン、旅にでました

数年前買った1956年製ビンテージギブソンLG1、ヤフオクで手放しました。関東方面の方が落札して無事に取引を終えました。ヤフオク出品にあたり細かい所を整備して新しく弦を張って調子を見ました。そして思ったことは「もったいないかも…」という迷いでした。手放すと言うのに枯れたいい音で鳴るんですこれがまた。しかし、今後このギターを持っていても出番はあまりないだろうし、僕のようななまぐさ者ではビンテージがただのボロになってしまいそうで。やっぱ売り時というのはあるんだなと思います。1円スタートで出品し7日間で2000ほどのアクセスがありました。それなりの値段で落札され、落札者様からも「いい音で鳴ってます」の返事がきました。可愛がってくれる人の手元でいつまでも弾き続けられて欲しいものです。このギターを手放した理由は第一ライブなどでPAを通した時にどうしても伝わらない空気感、そしてビンテージギターのメンテ部分でした。LG1ではフィッシュマンのコンデンサ+マグネットの2ウェイピックアップを使用しましたが、どうしてもこのギターの味が伝わりませんでした。それがストレスという程ではないのですが楽器ってガンガン鳴らしたいシーンもあるわけでその時にパンチ不足というか何というか、自分のウデが悪いというか。楽曲に合わせてギターも持ち替えればいいんでしょうけど、さすがに何本もアコギを持参してライブに行くほどいいギターを持っているわけではありませんしね。ところでよくオークションで見かけるアコギの表現に「激鳴」などとありますが、ビンテージのギターの激鳴ってのは音量の大きさではないんですね。LG1も木材が究極に乾いて確かに激鳴していたと思います。弦一本一本の音が響いて若いギターには出せない心地いい音を奏でるんです。けれどその音量はさほど大きくないんです。したがって激鳴ってのはギター本来の性能が引き出されている状態であって「激しく大きな音量で鳴る」って意味じゃないんですね。実際に僕のLG1は響板となるトップ板や裏板は割れてヒビだらけでしたから。けれどそのくたびれた空気感がたまらない、そのニュアンスをピックアップで拾いたいと思ってあれこれ試行錯誤したのですが、限られた経済力ではなかなか到達するものではありません。そんな迷いというか諦めが今回のヤフオク出品の最大の理由かも知れません。ステージでもコンデンサマイクを立てて音を拾えばそれなりに枯れた音が拾えますが、ライブ、しかも野外・路上ライブなどではそうはいきませんしね。結局は少々乱暴に扱っても機動性があって取り回しのいいギターがライブ向きです。思えばこの数年間、弦は張りっぱなしだしライブでは陽に照らされ高温になったり雨が降ったり、おじいさんギターには辛い仕打ちでした。けど、いつでも気持ちいい音で鳴ってました、ありがとう、そしてさようなら。

割れが修理されたトップ
割れが修理されたトップ
ブリッジに向かって歪んでいます
ブリッジに向かって歪んでいます
弦高はまずまずの状態
弦高はまずまずの状態
ヘッド部分とロゴ
ヘッド部分とロゴ
レトロな糸巻き
レトロな糸巻き