春の台所大掃除

毎日食事を作るために立つ台所の大掃除をやった。料理が下手な人は往々にして調理器具の格納位置や収納場所がまとまっておらず何をするにも「歩数」を要するような置き方、片づけ方をしている。この家で長年調理してきたばばあもご多分に漏れず、相当な料理音痴だ。加齢で音痴になったのではなく若いころから料理は上手とは言えなかった。昔はそんなばばあのぶっといキャベツの千切りも、ぼやけた味のカレーもどこの家でもこんなもんだろうと思っていたのだが、30代半ばから自分が料理をやるようになって、今まで食ってきたのが相当に酷かったことや、同じ料理なのに作る時間が掛かりすぎていたことがわかった。そんなこんなもあって、介護でこの家で暮らすことになった時に台所周りは自分仕様に改善した。オヤジが健在だった増築時にもっと使いやすくできたのだろうが、基本的に料理音痴だったばばあはますます使いにくい配置にしてしまった。食器棚と冷蔵庫が離れシステムキッチンも離れていて調理や配膳で部屋中を右往左往しなければならない。これを改善するため自作で棚などを作って改良したのが今の台所だ。毎日掃除はするのだが、ネットの裏、窓の外側、ブラインドは掃除できないから約半年に一度は完全に解体して掃除をする。そんな掃除に都合がいいのがばばあがデイケアに行く日の祝日だ。そんなわけで春彼岸の春分の日、3・21日(祝月)は台所の大掃除。スマホのGoogleの記録見たら去年も同じ日に掃除をしていたようだ。

アサヒシューズ

アサヒシューズのポスターをヤフオクで落札したのはもう何年も前だ。おそらく戦後間もなくのものと思われるが、姉弟の上下関係を無言で伝えるなかなかの配置デザインだ。額装するつもりで落札したが、古い販促ポスターゆえ、上部にカレンダーのような金具がついていて額装時に工夫が必要だった。そんなひと手間がわずらわしくてそのままお蔵入りしていたわけだ。今回、紙に丸めのクセもついているが久々に玄関に飾った。洗濯ばさみの錘で紙を伸ばしているため、それを隠すため第一勧業銀行のキャラクター「のばらちゃん」のカウンターソフビと同型の縮小版ソフビ貯金箱を置いた。宮古には第一勧銀の支店はなかったから「のばらちゃん」の馴染みは薄いが、さすがに都市銀行だけあって、岩手銀行、通称、岩銀の「がんちゃん」に比べたら数段洗練されたデザインだ。

またしても救急要請

ばばあ、朝からめまいがするという。それじゃ飯も歯磨きもしないでいいから寝てなさいと指示して、そのまま出勤。さすがに午後3時過ぎに様子を見に行ったら、まだ寝ていてお昼のパンも食っていない。まだ具合が悪いというから、これは病院だなと判断。救急車を呼ぶことにした。するとばばあは「いや、それは、救急車は要らない、病院だけでいい」と懇願するが、すでに病院が受付をする時間は過ぎている。躊躇なく救急要請。車いすと靴をもってwillで救急車の後から追跡。数年前の元旦にも同じ症状で救急要請しているから慣れたものだ。病院で検査、めまい止めの点滴で改善。依然と同様加齢によるサンハン器官のトラブル、脳のctは90歳にしてはキレイだという。病院からの帰り腹が減ったという。ヨーグルトとバナナでも食うか?と聞いたら米を食いたいという。たいしたばばあだ。
そして翌朝、昨日、自分が救急車で運ばれたことをすっかり忘れている。救急車を呼んだのはこれで三回目だが、毎回、これだもんな…。

震災から11年

昨年の3.11で10年過ぎたからそろそろ切り上げようかなと思っていたけれど、やはり3月11日になると、いてもたってもいられなくなり、常安寺の慰霊祭に行った。例年通り慰霊祭後は知り合い故人の墓参り。トリスのポケットは寅さんのお墓、ワンカップ大関は澤口さんお墓、森永のキャラメルは皮屋の安倍さん、本屋の吉田さん。うん、まあ、きてよかった。その後は、リストランテ勝山でギターを弾いて騒いだ。こんな感じで命日が終わった。

私家本を出版

震災から10年丸々過ぎて11年目だが、震災から今までを綴った本を個人出版で発行した。タイトルは『一筆申し遣わし候』。震災の年に発行した震災特別号から震災から10年が経過した2021年の12月号までの「みやこわが町」に掲載した編集後記10年分をまとめたものだ。震災10周年を記念してなんかしなきゃとは思っていたのだが、イベントはコロナで不発だし、この際、本でも出して知り合いに配ろうと思い立ち今年の正月にやっつけで原稿をまとめ校正に明け暮れた。甲斐あって2022年の2月に無事発行した。本じゃなく音楽cdでもいいかなと思ったが、cd製作は多くの人の手を借りることになり時間もかかりそうなので次の機会にする。物書きというほでではないが、もうなんだかんだと書き続けてきてそろそろまとめねばならない時期にきている。自腹で本を出のは金はかかるけれど、何か残すってのも気持ちがいいもんだ。フィールドワーク、母親介護、石碑、方言…まとめるカテゴはいっぱいあって、何から手をつけたらいいのやら。

やってもーた

先日、ライブでおなじみのカントリーズカフェにてセコハン市がたった。これはコロナ渦でライブ会場がほとんど使われなくなっているため、それを空きスペースとして中古楽器や機材を持ち寄ったセコハン市をやったらどうか?と常連客が発案し、ならばと出品する弾が集められ晴れて開催となったわけだ。自分にも「なんか出してよ」と誘いがあったのだが何分にも運ぶのがおっくうで今回はパスしていたのだが、開催二日目に取材をかねて顔出しに行ったのがマズかった。そこでちょっと試し弾きしたusaオベーションを衝動買いしてしまった。買ったのは勿論、純メイドインusa生産の1979年製オベーションのバラディーアというモデル。見た目はトップに割れがあるのだがそこは前オーナーが40000円で補修修理済みだという。オリジナルの茶色っぽい純正ハードケースもついてなんと40000円。4万で修理して4万で売るというのだ。ネックも細身、弦高も低くいい感じ。うん、これ、もらうわ…とその場で現金をかき集め支払った。実は今、ライブのメインで使っているマーチン00gtをお茶の水の楽器店で買ったときに、展示されていた中古のオベーションも試し弾きした。1985年のブラックモデルで12フレットに「1985」とポジションマークがあってかっこよかったんだけど、ネックがアメリカ人仕様というか何というかカマボコのように太いし、全体に弦高も高くて手に負えなかった。それに比べてマーチンはネックの手触りも感触もよいし弦高も低い。音はサラサラしていて好みのバランスだった。結局はそのギターを衝動買いしたのだった。ギターは音もさることながら握った第一印象が重要、今回のオベーションもそんなイメージが合格だったので即購入となった。しかも40000円はお買い得だったと思う。ちなみにオベーション購入でギター在庫が増えたので、昨年購入したヤマハのtaを39800円でセコハン市最終週に出したが売れなかった。また機会があれば値下げ出品だ。ま、現行商品だから398ならヤフオクでも売れますけどね。