ブレンダーを買った

3200円とかなりお安い
牛乳にお酢を入れて分離させてから砂糖と塩でクリームチーズが完成

ブレンダーを買った。二流メーカーの安物だが取りあえず使えば便利だ。一流品品とされるブラウンやティファールのやつだとゆうに10000円オーバーの価格だ。高いものはそれなりにいいモーターを使っているようで、連続使用時間も長く設定されていて料理にストレスがこない設計だ。今回買ったブレンダーは連続使用は1分と設定されていてそれ以上回すとエラーが出て一端クールダウンするらしい。だが、ブレンダーを連続で1分回すってシーンはそうザラにはない。料理って回しながら止め、再び回しながら止めを繰り返して進めるもので連続で回すってのはほぼない。フープロでさえ止めながら状況をみつつ数回に分けて回すのが普通だ。ま、今回は牛乳を米酢で分離させて得たカッテージチーズを練るためにブレンダーを使用した。ミキサーや泡立てだとクリームチーズが固くて針金の中にまとまってしまい混ざらないのだ。その点、ブレンダーは小さなカッターの刃が回転するからダンゴにならず砂糖などを混ぜられる。今回はホエーと分離させてから一晩冷蔵庫で水切りして塩少々を混ぜて攪拌、その後砂糖、練乳で味を整えた。自家製は添加物も入ってないから旨いこと、進むこと。フルーツとヨーグルトでばばあに食わせているが、そのうちチーズケーキやティラミスも作れそう。

今年も猫の日

会社の物置で生まれたニケももう立派な成猫。去勢されてます

毎年恒例の222と2が三つ並ぶ、2月22日は猫の日だという。昔、養蚕全盛期の頃はお蚕や繭を狙うネズミを退治するため猫は重宝がられたが、今は猫が人のためにやれることは飼い猫が愛玩動物として人の癒しに役立つぐらいで大半のノラ猫は邪魔者扱いだ。生まれてから一度も人と接触したことがない猫は野生動物と同様で人にはほぼ慣れない。もし慣れたように見えてもそれは食べ物を得るポーズだけで身体を触らせたりはしない。特にメス猫は子を産むという本能から飼い猫でも身体、特におなか周りを触られるのを極端に嫌う傾向が強い。そんなメスのノラ、サクラを飼いならしてベットで一緒に寝るようになるまで2年かかった。今では多少嫌がるがおなかの毛や尻尾、乳首も触らせてくれるようになった。これもまぁ気長な努力の結果だ。動物を飼ったことのない人にはそんなのどうでもよくて、猫とコミュニケーションを取るなど無駄な努力だと思うだろうが日々の暮らしの中に動物がいるというのはけっこうな潤いでもある。餌代とか猫が入り浸っているから泊まりがけで遊びに行けないとかの不便もあるが、その縛りを我慢するのも意外と快感だったりする。

きんかんシロップ煮

フォークで穴をあけてから弱火で煮ていきます
保存ビンに入れて柑橘好きの人へプレゼント

キンカンと言えば真っ先に虫刺されや、いんきんたむしに効くという独特のアンモニア臭い塗り薬のキンカンを思い出す。僕が子どもだった昭和40年代は柑橘と言えばミカンとナツミカンしかなかった。そんな時代に当時のTBSドラマ(系列はあいまいだが…)かなんかのタイトルに三姉妹の暮らしを描いた「みかん、きんかん、夏みかん」というのがあって、その時はじめて「キンカン」という柑橘を知った。それは何と皮ごと食べる小さいみかんで、それを初めて口にした時は苦くて種も多いし吐き出してしまった。以来キンカンってさほど美味しくないという先入観で大人になったのだが、晩年になってレストランのホール係りのバイトをした時、その店のシェフがキンカンのコンポートやタルトを作り、それを試食したらこれがすこぶる美味しい。なーんだ生で食うだけじゃないんだ、しっかり手をかければおいしい柑橘じゃないかと、キンカンに対するイメージは180度変わった。その後バイトも辞め介護暮らしになったわけだが、当時シェフがやっていた仕込みは眼で見て覚えているから真似してコンポートを作った。タルトやケーキに応用しようと思ったが結局はタコやカツオの刺身や和食系の和えものの具やアクセントに使ってしまった。

タコの刺身にナメコとキンカン。白ワインで

身欠きにしんのもどし

掃除してから再び煮てゆく
昆布がくせ者

お正月の定番商品の余りが安売りになっていてその中に身欠きニシンがあった。うーむ、安いのはわかるが調理法がわからない。仕方ない諦めるか…。とそんなふうに思っていたが、身欠きニシンってお正月の昆布巻きだけの需要ではなく、スーパーには年中あって賞味期限が近くなるとそれなりに安売りになっているらしい。何のことはない自分が食べ物として気にも止めていなかっただけなのだ。ならば試しにと安売りになったものを1パック買って米のとぎ汁で一晩戻し試しに圧力鍋で煮てみた。そしたら台所中ニシン臭くなった。それでも煮上がったものを砂糖しょう油で煮てみたら、うむ、なるほどこんな味だったのか…と思う食感でなんとか酒の肴にはなるが骨がイラつく。きっとこれはこれは下処理が悪いんだろう。一晩戻して柔らかくなった時点で背骨や腹骨を始末して食べやすく掃除しなければならんらしい。よし、ならば再度挑戦して、来年のおせちに向けて昆布巻きにしてみようと再び身欠きニシンを購入再チャレンジした。結果はそう甘くはなかった。今度は昆布がダメ。煮すぎてやわやわになってしまった。奥が深いな身欠きニシン。

自家製のしそ巻き

しその葉でタレに漬けたニンジンとゴボウを巻く
赤しその葉っぱの塩漬けを戻すときは酢をちょっといれるのがコツ

シソ巻きは元バイト先のレストランのシェフの大好物。彼はイタリア料理が専門だが和食、しかもローカルな田舎料理に関しては相当に疎い。そのくせそんな漬け物系の昔料理が好きなのだ。数年前までは「シソ巻き」(ゴボウ巻き、南蛮漬けなど名称は様々)は普通に売っていたが、近年食品衛生法などで調味料表記などが義務化され田舎のおばあちゃんらが作っていたシソ巻きにもそんな条例が適応された。いなかのばあちゃんの手作りに真空パックだの調味料表記など機械もワープロもないから出来るわけなく、市内老木、山田町豊間根などの老舗ばあちゃんたちは製造販売をやめた。保健所の指導もいいがこうやって昔からの味を消滅させていいんだろうかと思う。仕方ない、売ってないなら自分で作るしかねーべよとなった。幸いにも去年お庭の赤シソを塩漬けしたという人からシソを分けてもらい見よう見真似でゴボウとニンジンをタレに漬けてシソで巻いた。15本ぐらい作って食べて残りはバイト先のシェフに進呈。後日、うんめー(^^)とメールがきた。よかったよかった。