初期伊万里徳利と浄瑠璃寺

浄瑠璃寺阿弥陀残欠と初期伊万里徳利

どうしても見たくて京都木津川、岩船山の浄瑠璃寺まで行ったのはもう10年以上も前だ。この寺には本堂に九体の阿弥陀如来が鎮座する真言の寺だ。寺は地味で小さいのだが阿弥陀九体に重文の憤怒系馬頭観音、吉祥天があって丁度特別御開帳だった。浄瑠璃寺があるのは京都だがほとんど奈良県との境で、帰路は奈良の近鉄西大寺駅から名古屋まで戻った。そういえばこの時の京都めぐりは丁度東寺の弘法様の縁日で骨董市が開かれていた。ついでに東寺の金堂と別棟にある小さな寺にあった愛染明王も見た。ほんと、こんな仏が普通にあるってのが京都奈良の凄さだ。ちなみに浄瑠璃寺の馬頭観音は外国に巡業中でお目にかかれなかった。こうして仏さんたちも巡業で現世の金を稼ぎ、その運搬や搬入で業者も潤うというわけだ。あと帰りは近鉄電車の窓から昔教科書に出ていたなんとか天皇の古墳とか、国宝の五重塔がある大野の室生寺とか、あやうく電車を降りそうになったぐらいだ。そんな思い出もあって、後日、浄瑠璃寺の阿弥陀様に胎内に保管されていた阿弥陀如来の文書という触れ込みだった残欠を入手したのだった。壺はよくある定番の秋草文様の初期伊万里徳利。注ぎ口にニューがあるが上りは最高、ほぼ完品。たまには飾って目の保養とした。

美容師もやります

理容師もこなします

ばばあの髪が伸びて髪を切りたいのだが、デイケアの美容師カットをたのむと、まるで爺様のような刈り上げカットにされてしまう。一回目は様子見として我慢した、二回目は耳のところは残してほしいと連絡帳に書いたのに、またもや同じ。聞くところによると介護施設特有の髪型らしく宮古では老人ホームの老舗・慈苑でやっていたことから俗に爺様も婆様も同じユニセックスな「慈苑カット」と呼ばれているらしい。そんな髪型では施設内でオシャレ番長にはなれないから、ショートボブにすべく、自前で毛先をカットした。今回は車いすに乗せてウインドブレイカーを反対に着せてカットしたが、次回からはもうひと工夫してカットしたいもんだ。

バンド練習

ドラム、ベース、ギターで自分はボーカル担当。手持無沙汰

10月に街中での音楽イベントがあってそのステージの二ヶ所に出ることになった。ひとつはバンド形式でやる「うにまる」、もうひとつはアコギ二丁で演奏するフォークの「うにまる」。アコギの方は頻繁にやってるから練習しなくともなんとかなるけど、バンドの方はドラムとベースが入るから間とか、きっかけとかバンドあるあるの練習をしなければならないわけで、毎週、練習場入りとなる。バンドの時は自分のパートは歌だけなのでブレスや歌に専念。本当はエレキギターを抱えて歌うというのが理想なのだが、いかんせんエレキは場数を踏んでいないからいい音を出せない。ギターにストレス抱えると歌がダメになるから、やはり歌に専念。本番も自前マイクのsureの58ワイヤレスを持ち込んで歌う予定。

深山の滝、山姥の水浴び

標高910mのツボケ沢のよどみにて
8mほどの滝で。腰巻は仕込みです。ほぼ後姿は女、まさに山姥の水浴びを演出

真夏日が連続していた8月に向かった御山川の最深部でありいくつもの青線が集まった源流のツボケ沢にある両門の滝に向かい、撮影後長靴が水没し腰まで浸かって全裸で滝の淵を撮影、その後に滝の下でノバで泳いだわけだが、その時は急遽だったので単に泳ぐだけで終わり面白くもないというので、今回は色々と仕込んで再びツボケ沢の滝に向かった。今回は前回向かった両門の滝よりさらに上流にあるツボケの滝に向かった。この滝こそが国土地理院の地図に滝マークで表記される滝であり、落ち口が二つある両門の滝は地図表記にはなっていないのだ。滝があるのは標高約930m付近だから両門の滝より100mほど標高が高い。とは言え位置的には両門の滝からたった200mほど上流で完全に濡れる覚悟の沢登りの装備ならさほど時間もかからない。しかし、沢を巻いて森を行くとなると沢の流れの100m標高を上げるのは難しい。なんせルートとなる道がないのだ。しかもツボケ沢は滝が多い大岩地帯だから上り下りはたやすくはない。最初はしばらく沢沿いに森を歩いていたのだが、その沢はツボケ沢ではなく両門の滝の上でツボケ沢に合流する無名の青線だとわかった。両門の滝は流れの上に分岐があって上流に向かって右手の斜面を巻かなければ本流から離れてしまうのだ。この事実に気づいて途中から無名の沢を渡って尾根越でツボケ沢本流に到達、ヒノキの倒木が重なった急傾斜のガレ場を降りてやっと目標とした地理院にマークがあるツボケ沢の滝に到達した。滝は深成岩の大岩を流れ落ちる約5mほどの直瀑だった。この滝からさらに150mほど登った付近に25mほどの岩場を流れるツボケ沢幻の滝があるというが、両岸はほぼ崖になるからそれこそ沢登りの装備がないと向かえない。60過ぎのズサマにとってこれ以上の遡上は無理とみて、今回はここに到達したことで良しとした。撮影後、ランチを食って。記念に今回は髪をといで腰巻をつけ水に入り深山の滝つぼで水浴びをする時代劇コスプレを撮影、ついでにひと泳ぎ。

ダシジュレで夏のサラダ

ダシに濃い目の味付けをしてゼラチンを混ぜて冷凍庫で急速冷凍

最近盛岡産の乾麺「土川そば」をよく食うので麦茶のボトルにダシパックを入れて一晩冷蔵庫で寝かして和風ダシを常備している。そんな自家製ダシの使い方は多彩で、薄口しょうゆで味をつけて小鍋で200ccほどを沸かしゼラチンを溶かしてバットで冷やして「ダシジュレ」を作ってミニトマトや茹でたオクラにかけて食べると冷たくて旨い。洋風のコンソメジュレの和風版だ。カレイやカスペの煮つけを冷やすと魚のニコゴリができるが、あれはやはり生臭い。その点、ダシジュレはさわやかでクセもない。味付けはちょっと強めの方がいいようだ。

紅ショウガとネギのお好み焼き

紅ショウガとネギだけでけっこう旨い。縁日の味だ

豚肉や天カス、エビ、サキイカなどをいれた華やかなお好み焼きも旨いけれど、意外と紅ショウガとネギもシンプルで旨い。お好み焼きに入れる野菜は通常キャベツだが、ネギにするとさっぱり感が出るし、紅ショウガのパンチが、ひと昔前の縁日的味を醸し出す。トッピングはマヨとお好みソース。あればアオサノリとかつお節。お好み焼きって酒のつまみにもなるし、メインオカズとして腹にもたまる。ただ、関西流にお好み焼きをオカズにして白飯を食うのはちょっと苦手だ。

今年最後のかき氷

定番のイチゴミルクを食わせる

今年は9月に入っても真夏の太陽が照りつけ、30度オーバーの真夏日が続く。それでも夜は若干冷えるようになって寝やすくなったが、日中はたまったものではない。今年は7月から平日は連日デイケアを申し込んでいるので、ばばあが日中家にいるのは日曜日だけとなった。日曜日は正午からBS11で毎週競馬中継があるから、自室でテレビを観ることが多いわけだがここのところの暑さで、エアコンがあるばばあが寝ている台所でテレビを観てしまい、ばあさんの世話もしなければならない。昼飯は食わないけれど水分補給が必要であれこれ飲ましたり、かき氷をくわせたり。今年はもう最後だろうがイチゴミルクを食わした。けっこうな量なのだが、ばばあは頭が痛くならないようだ。もしかして氷を食べてキーンとくる頭痛と認知症やアルツハイマーって関連性があるかも。というか最近はキーンとこないな…と感じたらアルツを疑えっという判断もありかも。