つま弾けば即ブルース。1956年製ギブソンLG1

6月中旬、趣味の骨董がらみで東京へ遊びに行きました。骨董市や美術館を巡り、神保町で古書漁りというのがいつものパターンですが、今回はお茶の水で中古楽器屋巡りなども楽しんできたわけで、何台かのアコギを試し弾きしてきました。いっぱいあって目移りしてどれがいいのか判らなかったのですが、オールドというかヴィンテージギターの音はなんとも言えない味がありました。木が乾いて鳴るってこんなことだったのか…と今更ながら納得して帰路につきました。それからはヤフオク巡りでオールドギターを探しておりましたが、1956年製のギブソンLG1を発見。8万円ちょいで衝動買いしちゃいました。狙っていたのはLG1よりひとまわり小さいL0だったのですが、こちらは時代が新しいのしか見つかりませんでした。しかも中古でも結構高い。僕の場合、古物骨董が生業ですから楽器もそれなりに時代のあるものに惹かれるわけで、今回の1956年製というのはまさにツボにはまった感じです。なんせ僕より2つも年上、昭和なら31年製ってことですから貫禄があります。けれどボディーはそれなりに痛んでいて至る所がリペアされています。塗装も何度か再塗装されヘッドシリアルも見あたりません。

かろうじてボディー内にLG1のスタンプ、ネックの付け根にシリアル番号のスタンプがあります。そして肝心の音はまさに枯れた渋い音がします。トップは歪みサドルが固定されるなど欠点も多いのですがちょいとつまめば即、ブルースです。たまりません。とりあえずシーガルで使っていたコムミュージックのクリップ式コンデンサマイクを付けてますが、今後はちゃんとしたピックアップを付けようと思っております。円高ドル安の昨今ですが、1ドル350円以上だった時代、どんな人が最初にこのギターを買ったのでしょう。ものすごく高かったと思います。

「つま弾けば即ブルース。1956年製ギブソンLG1」への2件のフィードバック

  1. ギブソンに限らずビンテージと呼ばれるギターは木が乾いて枯れたいい音がします。ギター本体も木の水分がすっかり抜けて軽いです。しかし、年寄ギターですからメンテが大変。湿気も直射日光もダメ、弦も必要がないなら緩めた方がよかったり。結局、僕のようななまぐさ系のギター弾きにはあまり向きません。せっかく買ったLG-1ですが、オークション出品は時間の問題です。写真のLG-0はなかなかの風貌です。ちょっと気になるのは写真で見るとブリッジが若干浮き気味に見えます。買うなら12フレットでの1Eと6Eの弦高を確かめましょう。古いギターは見た目も大切ですが、コンディションもかなり大切。ネックの順反り、ねじれによるビビリもチェックポイントです。ま、弾いてみて買うのが一番ですけどね。

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