ズサタン、紅葉の秋は堺ノ神岳

10月中旬、早池峰連山、対岸の薬師岳に次いで北上山地の第三峰とされる堺ノ神岳1391mに登ってきた。この山は自分が20代の時トライアルバイクで安庭山荘から和井内牧場まで走った時に牧野にいたおじさんに聞いて知った山だ。ズサタン相方はやはり20代の時に単独で登っていて、しかも高校時代に登山部の友人とも登ったらしい。とは言えそれはもう40年前の話で記憶もはっきりしない。何より当時の岩泉線押角駅から堺ノ神沢を登り途中からしゃにむに山頂を目指すコースだったらしい。現在のズサタン年齢ではそのような過激な山行は無理なわけで、今回はFTE223でのロケハンを踏まえ、岩泉町大川の川崎地区から川崎林道で兜山放牧地方面まで行き、その分岐にある登山道を行くことにした。行程は片道約3.5㎞ほどの軽登山だ。
登山道分岐の標識脇には杖になりそうな小枝が集められておりこの道が心ある人の手で管理されていることがわかる。TW的なジグザグを過ぎるとゆるい傾斜の登山道となり、紅葉真っ盛りの広葉樹の森を行く。所々に看板があり例によってクマの囓り跡が目立つ。そのうち水がしみ出た湿地帯になり植物相が変わる。道は大きく巻くような感じでクマザサとダケカンバの林になってゆく。標識番号10の所には管理小屋跡がありその潰れた廃虚にかつての生活の痕跡を探す。ここから道は急傾斜となりダケカンバの林を行く。そして赤い鳥居がある場所に到達。ここから自然石で造った階段を登りモナドックとなった山頂を目指す。この日は何の御利益か恵まれた日で、晴天にほぼ無風。景色も最高だった。南には新山、白見山、南西に薬師、早池峰、その手前に害鷹、夏苅、サクドガ…など1000mクラスの山が見下ろせる。西には姫神、そして岩手山、北に八甲田、そのまま見渡すと安家森、毛無森、亀ヶ森、峠ノ神山…。そして戻れば国道106号から340号に入った茂市あたりが見える。麓のあの辺りから見た一番高いピークにいるという実感が湧いてくる。山頂には明治期に奉納された石宮と石の権現様がある。鉄の奉剣や御幣、お賽銭が供えられていた。ズサタンではコンビニで買った吹雪饅頭を2個供え、1個をお守りとして食べて山頂を降りた。

頂上にて
茂市駅から
川崎林道を行く
兜山放牧場
石の権現様
シグマで撮影

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