たなばた

自己中が願い事
模範的願い事

7月7日、たなばたの日、宮古は毎年天気が悪い。例年、必ずシトシトと雨が降る。子どもの頃からずっとそんな天気だったようで、たなばたの夜に満天の星を見たという記憶はない。たなばたの日は山から竹を切ってきてそれに飾り付けをする。まるで西洋のクリスマスのモミの木の日本版だ。たなばたそのものにこれと言って思い出はないが、竹に飾る折り紙の思い出はある。まず作るのは折り紙を細く切ってそれを輪っかに繋いで作る「クサリ」だ。これは誕生会、クリスマス、とにかくイベントがあれば作らされた記憶がある。次いで6ツぐらいに折った折り紙の左右から互い違いにハサミを入れて、それを開いて伸ばした「うろこ」みたいな飾り。名前はわからない。あとは折り鶴や奴さん。そして短冊か。保育園の頃、自分は短冊に何を書いたんだろう。おそらく保育園も転園したから人目を気にしてなるだけ波風たたない願いを書いたと思う。幼い頃、住む場所が頻繁に変わった家庭の事情も多々あるが、少年時代は自分の意志を貫くことに自信がなかった。いつも大人にとって手の掛からない子供を演じていたような感じがする。その分、反抗期は早くて子供のいたずらで済まされる時期に大概の悪いことをやっておいたのはラッキーだったかもしれない。新里の宮古市立図書館新里分室で本を借りた帰り、玄関先の七夕飾りを見てそんなことを思った。

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