みやここけし

仕事で発行している雑誌の表紙に数年前に買うあぐねた「みやここけし」の写真を使って、表紙の解説を書いた際、もしも、市内で同型のこけしをお持ちの方がいたら幾ばくかで買い取りますと書いたら、母親共々通院している内科開業医の受付のお姉さんが「こけし、見つかりましたか」と話しかけてきた。「?」と思って聞いてみたら、その方は数体の「みやここけし」を所有しているとの事で、一体譲ってくれるという。ほんじゃ、お言葉に甘えて。というわけで1000円にて引き取った。こけしの底に作者のサインもある。ラッキー。人形系はタダで譲ってもいいと言われても、必ず幾ばくかで買い取ることにしている。ガラクタ同然に転売するならともかく、仮にも人の家で飾られていたものは、その家の暮らしを長年眺めて「禍」や「幸」をたっぷり引きついでいる「人形」=「形代」=「依り代」だから、金で買って割りきった方が長年の縁が切れて気が楽なのだ。ま、これも古物商のこだわりというかなんというか。人形系はこけしの他にソフビや土人形などいっぱいあるが、ビスクドールはない。一時期イギリスアンティークのシモン&ハルビックの歩行型ビスクドール(14万円ほどで現地購入)を所持していた時期もあったが、度重なる金欠でヤフオクの渦に呑み込まれてしまった。以来、西洋の人形はカテゴリから外したままだ。もう手は出さないだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA