タラの粕汁

粕汁とは酒粕を使った汁もののことだ。昔は嫌いだったが、加齢とともに懐かしくて食べたくなる。幸いにしてばばあも食うので、毎年冬はタラで数回粕汁をやる。やると言っても多量に作るわけではなく、タラの切り身二枚程度に野菜をたっぷり使う程度だ。何十人分も多量に作るのも難しいが、小鍋で食べきりで作るのも結構難しい。これといったコツはないけれど、塩ベース味付けに、隠し味で薄口しょうゆと味噌少々を使うことと、薬味にネギとメカブを使うってのがおれ流だ。昔食った粕汁はタラ、それもスケソウのアラだった。魚臭さは酒粕で消されるけれど身はほとんどなく、骨やヒレをしゃぶって食ったそんな思い出がある。

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