YAMAHA APX-6SAの調整をしました

先日のライブでピエゾを仕込んだFG130+プリアンプを使ったのですが、相方M氏からPA卓で音量を上げていくといかんせん音が固い感じで耳障りだという指摘がありました。最初にFG130を使ったライブではマイクで音を拾ったので、若干のハウリはあったもののまずまずの音でした。次のライブではマイクだと弾き手の自由度が制限されるので、FG130を改造してピエゾを仕込んだのですが、ピエゾの位置がイマイチ悪いことと、卓まかせだとストローク、チョッパーともEQが同じレベルなので音が割れたりしていたようです。そこで、4月5日第2回アコギnightのライブでは相方M氏宅のギタースタンドで長年お休み中のAPX-6SAを使うことになりました。このギターは僕と同級生でその昔、僕と同じベース(YAMAHA-BB-2000)でバンド活動をしていたI君のギター。彼のBBはサンバーストで僕のはナチュラルでした。お互いこのベースにベタ惚れだったのですが、両者ともある時期、お金に困り彼は知り合いのギター弾きに、僕はヤフオクで売却したのでした。現在彼はこのまちを出てどこかで仕事をしているはずです。APXは彼がこのまちで最後にバンド活動をしていたM氏宅に預けたまま10年ほどの歳月が流れています。
そんなAPXを借りることになったのですが、硬めの弦を張ったままずっと放置していたのでコンディションは最悪。練習で3曲も弾くと左手の指が悲鳴を上げます。12フレの弦高は5ミリもありFG130より1ミリ高いわけで、本当にこれがエレアコか?と疑うほどでした。そこで借り物のギターですが気持ちよく弾くための簡単な調整をすることになりました。
まずトラスロッドでの反り調整。最初90度ほど回して様子見。翌日また90度弱回して、2.3日弦を張らずに放置。その間、サドルを削って弦高を下げることにしました。セロテープとマジックで1ミリのラインを書き少しずつ削っては、慎重に張りを繰り返しました。結果、0.8~1ミリほど削り弦高は12フレの4ミリとなりました。はっきりいってあと1ミリ下げたいところですが、あくまでも借り物ですから無茶は禁物。APX-6SAの詳細は次の通り。発売時価格・60,000円、1995年04月~2001年06月まで販売。胴型・APXカッタウェイ、弦長    651ミリ、表板スプルース、裏板ナトー、側板ナトー、棹ナトー、指板インドローズ、下駒インドローズ。ちなみにこのギターも「おまけ画像」にある解体された楽器屋で購入したものと思われます。スライド画像のBGMはAPX-6SAの生音です。かなり「捨ててる」感があります。PA通したらどんなパフォーマンスをしてくれることやら。

ヤマハギター巡礼・その2・YAMAHA CP-400

ところでギター弾きという人種はバンドはやってなくても、定期的にネックは握っていたいもので、おもちゃ代わりに旅のレコード屋、故・寅次郎から2000円で鈴木楽器のガット(中古)を購入。このギターはガットの割にネックが薄めにシェイプされて弾きやすかったため久々にお気に入りとなり昔の演歌や歌謡曲などを弾いていたのですがいかんせん音が貧弱でした。そんなある夜、ヤフオクで70年代のガットギターCP-400を発見、なんとガットギターのくせにポディションマークがある変わり種、弦長・658mm、表板・スプルース単板、裏板・パリサンドル、側板・パリサンドル、ネック・ナトー、指板・パリサンドル、下駒・パリサンドルという仕様で、なんだかだまされた気持ちでしたがめでたく落札。
届いたCP-400はかなり弾き込まれた風情でネックの付け根にストラップピンが追加されていました。あれ?と後ろのストラップピンを見たら、プラグが入るじゃないの。だいたいにしてクラシックギターにストラップピンなんか付いてないじゃん。もしかしたら…とギター内部を携帯電話のカメラで撮影すると、なんとピエゾが内臓されていました。オークションでこのギターを売った中古屋さんはピエゾのことを記載していなかったからこの分野は素人さんだったようです。
なにはともあれ、棚からボタ餅のピエゾ付きガットギター用に、知り合いのエンジニアにプリアンプ制作を依頼、後日エレガットとしてよみがえりました。
CP-400は1976年11月~1983年08月まで生産され価格は40000円。スプルース単板に明るめのクリア塗装仕上げのパリサンドル側板が印象的です。音は伸びた古い弦のままなのでそれなりの音ですが結構、箱鳴りするタイプです。ただ、ネックがあまりにも男らしいシェイプなのでエレキギターから持ち替えたりすると戸惑います。

ヤマハギター巡礼・その1・YAMAHA N-1000

ヤマハギター巡礼・第一弾は、公園デビューの相方、盛岡のT氏宅にあるYAMAHA N-1000。独特のヘッドの形に「N」マーク、表板はエゾ松、裏板はハカランダの3ピース、側板もハカランダ、ネックはアフリカンマホガニー、指板、下駒は黒檀、フレットにはチョウチョなのか李朝風コウモリのような装飾があって、結構派手目かも。ヤマハの中古業界では独自のシブいルックスでジャパンビンテージシーンとして意外と人気のモデル。ちなみにネットオークションでは前期型だと10万円を超すようです。1978年あたりの前期型と1980年代前半の後期型があるらしく、今回の巡礼で遭遇したのは前期型らしい。らしい…というのも、なんとこのギターはT氏の知人である某作家さんが所有者であり、直接の購入背景などは所有者の作家先生しか知らないわけです。ちなみに当時の新品購入価格は10万円らしいです。そんなN-1000ですが、作家先生宅では今や弾かれることもなく、もう何年も前からT氏宅のギター貯蔵庫に出家しておりまして、たまにライブなどで使われているらしいです。
N-1000の音はクリアな中高域とサスティーンの効いた低域はストロークからアルペジオまで幅広く対応する、オールラウンダーですがネックが太く弦高は高めで、今風のピッキングギターとは趣が違うようです。今回は弦も古いままの状態で弾いたので曇った感じになっていますが、弦を張り替えればパフォーマンスは数倍上がります。
最後にYAMAHAのN-1000と言えばやはり中島みゆき。世界歌謡祭にエントリーされた「時代」をN-1000で弾き語りで歌いました。このことからN-1000をはじめYAMAHA「N」シリーズは「中島みゆきモデル」の別称があります。

三鉄で宮古弁ざんまい

昨年から依頼されていた宮古市中央公民館のイベント「三鉄で宮古弁ざんまい」に講師兼、歌い手として参加。午前9時に三陸鉄道宮古駅にハードケースをひっさげて待合室へ。なんとすでに参加者数名がストーブを取り巻いていました。すると見知らぬおばあさんから「今日はよろすぐ、おねげーせんす」と宮古弁で挨拶されたりして、和気藹々で列車を待ちました。今回の企画は三鉄利用促進をかねて、宮古市中央公民館のサークルが制作した「宮古弁かるた・百人一緒」のカルタ取り大会を、三鉄・田野畑駅の駅舎二階でやろうというもの。そこで列車で宮古から田野畑まで移動する間に、宮古弁についての講話、ついでに宮古弁の曲など唄って欲しいと依頼されたもの。しかしながら、三陸鉄道は海沿いを走るとはいえ、トンネルだらけ。PA設備はすぐハウるワイヤレス一本のみ。立ち弾きで客席を廻りながらの演奏でした。それでも約30人の参加者はカルタ大会を楽しみ、お弁当に舌つづみを打ち、最後に列車走行音に負けじとだみ声をはりあげるの僕の唄に声援を送ってくれました。さすが、亀の甲より歳のコウ、ご年配の方々の暖かさに感動しました。列車ダイヤの都合から、スケジュールが詰まった感じでしたが、また、このような企画があったら喜んで参加したいなーと思いました。アコギバンザイ、宮古弁バンザイです。スライドショーのバックに流れるBGMは2008.11.23、カントリーズカフェで行われたアコギナイトで演奏した「すぅいんぐせんすぺす」です。

第2回リアスコーストサウンドオブミュージックに参加

1月18日(日)宮古のバンド・ディンプルズがホストになって、宮古・カントリーズカフェで開催されたライブ、第2回リアスコーストサウンドミュージックに「三上&横田」で参加しました。このイベントは昨年他界した旅のレコード屋・寅次郎ことブルース大王・自称ロックンロール研究所所長、杉下裕(享年51)を音楽で追悼し、アマチュア音楽に対する彼の思想を末永く語り伝えようというもの。今回の参加メンバーはバンド、ドラム、音楽イベントなどで故人と親交があったグループ12組が参加。ジミヘンコピーバンドからパンク、ブルースなど各ジャンルが思い思いに演奏し、和気あいあいの雰囲気で楽しいライブコンサートになりました。「三上&横田」は50過ぎのオヤジ二人なのに最後の出演。故人が育った「愛宕」の懐かしい風景を歌った「旧館れげぇ」、偶然、会場に来ていた故人の幼なじみ木村カッツ氏を加えての「本家・鮭だハナマガリ」、「愛宕でlet it be」、最後に「宮古弁さいならぶるーす」で20分に及ぶ大セッション大会へとバトンタッチしました。今回はイベントの性格上、アコギのイメージからちょっと外れますが、とりあえず音源と数枚の写真をアップします。興味のある方はどうぞ。

イベントに参加して思ったことは、我々老兵は去るのみ…。と勝手にしぼむのではなく、ちゃんとした形と心意気で次の世代にアマチュア音楽のハートを受け渡さないとだめだな、というい事でした。目は老眼で、打ち上げのお酒もめっきり弱くなったのですが、幸いにもまだ指も動くし、のども快調です。オヤジたちに残された時間は限られていて、いつギターとさよならする日が来るのかわかりませんが、今年も若い人たちの邪魔にならない程度の音楽活動を続けようとオヤジたちはガラにもなく心に誓ったのでした

▼本家・木村かっつさんの「鮭だハナマガリ」

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▼宮古弁さいならぶるーすセッション大会(演奏時間24分)

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FG-130を改造しました

先日参加したアコギnightでピックアップなしのギターを使っているのは僕だけでした。しかもライブ慣れしてないからマイクの使い方が下手で、ちょっとした動きでハウるハウる。チョッパー弾きすると弦がマイクにペチペチと当たるし…。こりゃいかんな、と思い今後の活動も考えてサウンドハウスより通販でピエゾ(ピックアップ)を購入。12月上旬にFG-130を改造しました。取り付けたのはグヤトーンのGP-1、なんと2800円。
作業工程はまず弦を外しストラップピンを抜いて、そこから木工ドリルとリーマで穴を広げて、ジャックの♀モジュールを固定、内側から緩み止めのギザの入ったワッシャーをかませてボルトで固定。6弦のエンドピンの2センチほど下に付属のガム糊をつけてピエゾを接着。あとはジャックにラインを差して完成。改造所要時間は2時間。
というのも、ストラップピンの所はギターの柱が入っていて、10m/mのドリルで穴をあけてから丸ヤスリで平行の穴になるよう微妙に広げてゆかねばなりません。この作業はギターの外側からしか出来ず、もどかしい限りです。また、サウンドホールから手を突っ込んでのピエゾのセッティングも私の腕の太さではやりにくいので、かーちゃんの手を借りました。また、ピエゾの位置は好みで何度も探るとか聞きますが、一度装着したらなかなか移動できないと思います。
さてグヤトーンの音は、まぁこんなもんです…という感じ。若干硬めの音ですがコストパフォーマンスを考えれば立派です。ライブではグライコなんかをかましてもいいんですが、PAオペレーターにまかせるのがいいでしょう。
僕はもう一台ガットギターを持参しています。こちらもピエゾが入っておりこのギター用のアンプがありますから、FG-130も直でアンプやダイレクトボックスにささずアンプを使います。このアンプはとある有名エンジニアのお手製でガットギター用に制作してもらって3900円で購入したものです。ギター本体が2000円、ピエゾが2800円、アリアのチューナーが3000円。アンプ3900円。これがFG-130の現状です。

付録!!アコギnightの宮古弁フォーク音源アップ

2008/11/23(日)宮古市のライブハウス・カントリーズ・カフェにて行われたアコギナイトで参加グループ名「三上&横田」で演奏したライブ音源をアップします。興味のある方は下の曲名をクリックしてください。宮古の方言満載の新ジャンル・宮古弁フォークを堪能してください。

先日、昔のバンド仲間で同世代のロックオヤジ・村松氏から、アコギナイトの写真をもらいましたので、遅ればせながら公開します。

▼鮭だハナマガリ

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▼旧舘れげぇ

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▼宮古弁さいならブルース

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季節はめぐり…

人生において、おじさんたちに残された時間はさほど残されていません。それでもいつもと同じペースで季節は巡っていきます。思えば汗が噴き出し日陰を求めて演奏した7月。何かとたてこんで時間を工面できなかった8月、新しい同志が参加してくれた9月、10月。そして11月末、岩手公園は紅葉を終えてすでに冬模様。行き交う人もまばら、身体をふくらませた鳩だけが集まってくる冬枯れ木立の公園デビュー。それでもセメントフォークを歌う同志・八木くん、賛同して駆けつけてくれた知人、そして独特のソプラノボイスで才能を発揮するリサトくん(自主制作CD「らくがきアコースティック」発売中)が参加。南昌山おろしの吹雪が舞う中、今年最後の公園デビューはいつもより垢抜けたスタイルで無事幕を閉じました。さてさて、気なるのは来年の活動。もちろん翌年春からおじさんたちは始動します。来る者拒まず、月イチの真昼のストリートライブ、アコギで公園デビュー来年もよろしく。

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camera work by sasayan

11/23.宮古カントリーズカフェでアコギライブに出演

11月23日宮古市保久田のライブハウス・カントリーズカフェで「アコースティック・Night」が開催され、7組のアコギ野郎+おねぇが出演します。我々、公園デビューの首謀者おやじAとMもこれに参加。別々のステージに分かれて、アコギ、ぶちかまします。出演メンバー、日程時間、料金などは下記。みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひとも、おこしください。

  • 日時・11月23日(日)/午後4時30分スタート
  • 場所・宮古市保久田2-22 カントリーズカフェ3F TEL 0193-64-3451
  • 入場料 ¥1000(ドリンク別)
  • 出演バンド
  • らんぶらぁず(宮古・西町)
  • 横田&三上(宮古・崎山)
  • タカハシマサヒコ(盛岡)
  • 黒田義男(宮古・八木沢)
  • NOWC(宮古・栄町)
  • クリスマスローズバンド(大更)
  • アコ・ディンプルズ(宮古・鍬ヶ崎)

以上7組が出演。翌日は勤労感謝の日の代休です。アコギをかき鳴らして飲んで騒いで歌いましょう。詳しい問い合わせはカントリーズカフェ・伊藤マスターまでどうぞ。

天高くアコギ響く秋。

今回で第三回目となった、アコギで公園デビューは、くちコミと地道かつ控えめな広報活動により、様々な人が立ち寄るようになりました。で、今月の公園デビューは10/19日(日)午前11時より、なんとなくスタート。岬めぐり専用・ソプラノリコーダーのおじさん、家族連れで通りかかり、演奏してくれたカレッジフォーク大好きのおじさん。お手製のペンネのパスタとおにぎりを差し入れしてくれた、マホちゃん、娘の修学旅行の買い物で通りかかったおかあさん。などなど、入れ替わり立ち替わりお客さんがきてくれました。演奏もオリジナル中心となりましたがたくさんの拍手、誠にありがとうございました。来月は寒さも厳しくなりますが、おじさんたちはキリギリスのように北風に晒されながらアコギをかき鳴らします。開催予定は次の通りです。

  • 11月30日
  • 場所はいつもの岩手公園・中津川ぞい
  • 時間は午前11時ごろから2時ごろまで
  • 参加基準なし。できたら楽器持参で参加してね
  • 雨天中止
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アコギ中心のライブと楽器改造とバイク