キャベツ、高っ

アサリとそうめんのコラボ
マダラとキヌサヤ、豆腐にしょうゆ漬けの青ジソ
サーモンにはジャガイモとバジルの組み合わせ

なんだかキャベツが異様に高値になっていて、先日は一個300円でスーパーに並んでいて、たっけーな無理に食わなくてもいいなと思って見ていたら、どっかのおじさんがいきなり三個をカゴに入れた。見たところ飲食店関連には見えないし、良きものを買うため選びもせず上から三個取るなんて買い方も素人臭い。年配者だしキャベツ好きにしても三個買うってのは信じられない。ウサギとか飼ってんのか?餌代にしても約1,000円はやりすぎだ。そんなおり、キャベツとアサリの蒸し物が食いたくなった。しかも冷凍アサリではなく生きた活アサリで食いたい。んじゃ、キャベツ4カット98円を買いますか。アサリは小粒でもたっぷり水を吸ったやつ。アサリは塩水でよく洗ってニンニクスライスを入れてフライパンで日本酒振って蒸す。キャベツを投入して茹でたそうめんを入れて出来上がり。んーうんまい。貝の滋味とキャベツの甘味、塩気のスープを吸ったそうめん。純米酒が合うんだけど、あいにく切らしてて今日は安いテーブルワインで。
旬を過ぎてしまい脂が落ちた魚はオリーブオイルを追加してカルパッチョ的にして食べるとおいしい。しかも旬が過ぎてるからお値段も手ごろ。そんなわけで小ぶりのマダラ。オリーブオイルと酢と塩コショウでドレッシングを作って軽く茹でたキヌサヤでカルパッチョ風お刺身。けっこういける。お次はサーモン。こちらは茹でたジャガイモにバジルで風味付けした付け合わせに、定番のお手製ドレッシング。ジャガイモは新じゃがで。パセリのみじん切りを振って、さあ、おわげんせ。

ばばあにスイッチが入る

昔の病院みたいに患者ベッドの下に寝る
車いいすで近所を散歩、ばばあ、ご機嫌

母の日に良いことをしたと満足したのも束の間、翌週にはぐんぐん上がる気温で母親は便秘気味となった。金曜日の看護師さんによる摘便でもいつもより便の量が少ないとの報告だった。そして日曜の朝に久々のオムツ外し。本人とベットがうんこだらけ。最近お口拭き用にベットわきのレールにカゴを付けてティッシュを置いていたのだが、オムツなかが気持ち悪くなって取り外しティッシュで拭こうとしたようだ。朝から通常の洗濯に次いでうんこ寝具の洗濯。リネン関連を総入れ替えして落ち着かせたが、今度はお昼過ぎに再びオムツ外し、こんどはおしっこたんまり。再びベット関連の洗濯。競馬のメインレースも見る暇もない。夜は冷たいそうめんを食わせたが、再びまったく汚れていないのにオムツに手をかけて外そうとする。暑い、暑いというのでちょおと早いが冷房を入れる。すると今度は寒い寒いとうめく。冷房を切ればオムツをいじる。しかたなくこの日はベットの脇に付き添うことにした。ここはオレの家じゃない、オレは家に帰る、帰って仏のある部屋で寝る、そこで自分の葬式を出す…などと言う。そして呻く、寝言を言う、オムツを外そうとする、そんな状態で寝たのは東の空が白むあたりでこの日は二時間弱しか睡眠をとれなかった。明け方ばばあは豪快にいびきをかき、朝飯は普通に食ってデイケアへ。
事件は夕方再発した。ばばあ、夕飯を食うというが背骨がデロデロでしっかり座れない。スプーンで食べ物を口運ぶがボロボロこぼし、咀嚼も嚥下もできない。デイケアの連絡帳を見たら「めまいがすると言っている」とあった。今夜、やべーかもなと思ってしまった。このまま無理に食べさえると誤嚥もあるので飯は中止して、寝かせると、豪快ないびき。ああ、かなり前だが祖母が最後に逝った時もいびきかいてたなと、昔のことを思い出す。しかし昨日の睡眠不足もあってこっちも起きてはいられぬほど。しかもしこたまワインを飲んだのだった。シャワーを浴びて覚悟を決めて寝た。深夜12時に起きておしっこのついでぬ寝返り補助をしたらすやすや眠っていた。そして翌朝は普通に会話し飯を食った。つくづく年寄りの気持ちのスイッチの不思議さを思い知った。んで、判ったのはベッドから起こされ車いすで送迎の車に乗せられデイケアが終わって再び送迎と車いすでベッドに戻るという同じパターンの繰り返しが精神を蝕むということだ。気候もよくなったし、時間があれば車いすにばばあを乗せて近所を少しでも散歩することにした。そしたら今度は車いすの振動で、帰ってからたっぷりとうんこを包んでいたり。ま、出ないより出た方が身体にいいんですけどね。

同窓会の余興演奏を依頼される

暑さで着付けも乱れまくり
少しずつ記憶の糸がほどけてくる

知り合いのおばちゃんが愛宕小学校中学校の同窓会をやるのだという。人数は16人の女性ばかり。みんなおばちゃんというより、おばあさんだ。その同窓会の余興で我らうにまるの演奏をしてほしいという。しかもセットリストは「愛宕」に特化して、というリクエストだった。そんなわけで「旧舘レゲエ」など持ち曲を連ねて会場の新里のゆったり館へ。6時からだったが、セッティングもあるし、何よりその前にばあさまに飯を食わせねばならない。そんな急ぐ日に限ってデイケアの送迎が一番最後だったりする。あせって飯を食わせ、会場に急ぐ。アンプとか軽くセットして今度はお着替え。しかも気温が高く着物は暑い。そして演奏、うーんやっぱし、ぶっつけはうまくいかないもんだ。着付けもウイッグもボロボロ。悲惨な姿で歌ってしまった。
この同窓会には戦前から母親のオヤジが経営していた土建屋の番頭さんの娘がきていて懐かしく再会。娘さんはその昔、自分が少年だった頃の浄土ヶ浜の陸中丸のガイドさんだった。夏休みは築地から毎朝、彼女と従弟だからと同伴で陸中丸に乗って浄土ヶ浜へ通勤。まるまる一日浄土ヶ浜で遊んで、夕方にはまた陸中丸で築地に帰るというパターンだった。昼も彼女がガイドする船は同伴できたから、タダで陸中丸で島めぐりの観光を楽しんだ。あまりにも何度も乗ったので、門前の小僧の如く観光船のガイドさんの語りまで覚えてしまい、余興のネタにしていたが、最近はオリジナル楽曲のセリフなどに転用している。
そんな彼女が母親に会いたいという。ならばと翌日にセッティングしたんだが、彼女のスマホがソフトバンクで圏外。待ち合わせに難儀したが何とか自宅へ。母親は彼女を見ても判らないようだったがしだいに打ち解け会話も成立。めでたしめでたし。良い母の日孝行となった。これなら競馬もうまくいくべぇと挑んだが一番人気が飛んであえなく惨敗。