ばばあにスイッチが入る

昔の病院みたいに患者ベッドの下に寝る
車いいすで近所を散歩、ばばあ、ご機嫌

母の日に良いことをしたと満足したのも束の間、翌週にはぐんぐん上がる気温で母親は便秘気味となった。金曜日の看護師さんによる摘便でもいつもより便の量が少ないとの報告だった。そして日曜の朝に久々のオムツ外し。本人とベットがうんこだらけ。最近お口拭き用にベットわきのレールにカゴを付けてティッシュを置いていたのだが、オムツなかが気持ち悪くなって取り外しティッシュで拭こうとしたようだ。朝から通常の洗濯に次いでうんこ寝具の洗濯。リネン関連を総入れ替えして落ち着かせたが、今度はお昼過ぎに再びオムツ外し、こんどはおしっこたんまり。再びベット関連の洗濯。競馬のメインレースも見る暇もない。夜は冷たいそうめんを食わせたが、再びまったく汚れていないのにオムツに手をかけて外そうとする。暑い、暑いというのでちょおと早いが冷房を入れる。すると今度は寒い寒いとうめく。冷房を切ればオムツをいじる。しかたなくこの日はベットの脇に付き添うことにした。ここはオレの家じゃない、オレは家に帰る、帰って仏のある部屋で寝る、そこで自分の葬式を出す…などと言う。そして呻く、寝言を言う、オムツを外そうとする、そんな状態で寝たのは東の空が白むあたりでこの日は二時間弱しか睡眠をとれなかった。明け方ばばあは豪快にいびきをかき、朝飯は普通に食ってデイケアへ。
事件は夕方再発した。ばばあ、夕飯を食うというが背骨がデロデロでしっかり座れない。スプーンで食べ物を口運ぶがボロボロこぼし、咀嚼も嚥下もできない。デイケアの連絡帳を見たら「めまいがすると言っている」とあった。今夜、やべーかもなと思ってしまった。このまま無理に食べさえると誤嚥もあるので飯は中止して、寝かせると、豪快ないびき。ああ、かなり前だが祖母が最後に逝った時もいびきかいてたなと、昔のことを思い出す。しかし昨日の睡眠不足もあってこっちも起きてはいられぬほど。しかもしこたまワインを飲んだのだった。シャワーを浴びて覚悟を決めて寝た。深夜12時に起きておしっこのついでぬ寝返り補助をしたらすやすや眠っていた。そして翌朝は普通に会話し飯を食った。つくづく年寄りの気持ちのスイッチの不思議さを思い知った。んで、判ったのはベッドから起こされ車いすで送迎の車に乗せられデイケアが終わって再び送迎と車いすでベッドに戻るという同じパターンの繰り返しが精神を蝕むということだ。気候もよくなったし、時間があれば車いすにばばあを乗せて近所を少しでも散歩することにした。そしたら今度は車いすの振動で、帰ってからたっぷりとうんこを包んでいたり。ま、出ないより出た方が身体にいいんですけどね。

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