ftr223で大荒川林道に分け入る

オソノエラ探検でも感じましたが豊間根地区は意外と奥が深く興味がわきます。今回はオソノエラ取材聞き込み中に小耳にはさんだ、切支丹偽金造りに関係する「ゲキガ岩屋」のロケハンです。どのみち、こう緑の季節になっては散策は無理なのですが、とりあえずは車でいけるかどうかを確認するためにも、日曜午後から大荒川林道に入りました。福士地区から西に荒川渓谷に沿って進む林道ですが、意外と整備され山菜採りや釣りの軽トラや四駆とすれ違いました。林道起点には古風なコンクリの橋が架かり、最後の民家があります。まずはそこで草取りをしていたおばあさんに聞き込み。しかし収穫は無し。山菜採りにきていた軽トラのオジサンにも聞いてみましたが岩屋なんてそんな話は聞いたことないということでした。やはり、今回のターゲットであるゲキガ岩屋も語り部や口碑が失われ、今を生きる人々には伝わっていないようです。その穴はうわさによれば金属を溶かす鋳造が行われていたので天井は煤で真っ黒になったまま現存するのだということです。興味がわくじゃありませんか。当時、幕府(南部藩)が切支丹を取り締まったのは江戸前期から中期で、切支丹は次第に弾圧され鉱山夫として山に籠もり、密かに信仰を続けました。しかし、その穴で偽金を鋳造していることが知れ捕縛ののち、荒川村で斬首されたそうです。この斬首の史実は津軽石瑞雲寺の過去帳に残っていて、女、子どもを含む30数体の遺体は異教徒の亡骸として埋めることもできず、何年も辻に晒されたという悲しい記録が残っています。そんな切支丹の岩屋がこの荒川のどこかにあるのです。きっと、偽金づくりなどは、人目に付く道路沿いなどではやらないでしょうから、ゲキガ岩屋もかなり高い場所であり、発見は困難を極めるのだと思います。長い眼で調べ、情報を集めるしか手立てはなさそうです。

荒川の砂防ダム
荒川の砂防ダム
南北分かれ。南の又林道分岐点
南北分かれ。南の又林道分岐点
おなじみ営林署の看板
おなじみ営林署の看板
最初の分岐点。霜地沢も結構深そう
最初の分岐点。霜地沢も結構深そう
北の又が本道。かなり荒れている様子
北の又が本道。かなり荒れている様子
途中の断崖200mはあります
途中の断崖200mはあります
林道入口のレトロな橋は昭和36年の年号あり
林道入口のレトロな橋は昭和36年の年号あり
福士地区最後の民家の子ども、ダイキくん
福士地区最後の民家の子ども、ダイキくん

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