空蝉

夏祭りステージイベントに行く前に、前日に伺って帽子を忘れたズサタン本部・異人館に向かおうと、家を出たら、昭和屋敷のコンクリート屏にセミの脱け殻である空蝉を発見。最近、ミンミンゼミが鳴き出したからきっと、その脱け殻なのだろう。マクロ撮影で撮ってみたら、その顔は結構、ホラー的でその昔見た円谷英二の特撮ドラマ、ウルトラQを思い出した。ウルトラQのセミ人間は、確かどっかの惑星からUFOで地球に降り立った宇宙人という設定だったと記憶している。この話で使われたセミ人間の着ぐるみは、その後、ケムール人の着ぐるみに改造されたと何かで読んだような気がする。セミの脱け殻はその形態を素直に表した『空蝉』が宛てられ「うつせみ」と読む。確か百人一首の中にも「空蝉」だったか「蝉丸」だったか坊主の図柄があったと記憶している。まさに空虚で坊さん的な雅号にはうってつけだ。ズサタン探検で山中を彷徨い歩いていると低木に残ったセミの脱け殻を見かけることがある。セミは地中で8年も幼虫の形で潜み、成虫となって僅か一週間でけたたましく啼き狂い、交尾を終え死んでしまう。セミって実態は地味なようで、結構、派手な生涯だ。歌詠み坊主の雅号には合わんような気がする。

迫力のマクロ撮影
自宅の屏に空蝉
ウルトラQのセミ人間を思い出す

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