初トレッキングは船越半島多々羅山へ

花崗岩ゴロタ岩
たたら山三角点
霜柱

月半ばに船越半島たたら山へ今年初のトレッキング。この山の中腹にわずかだが砂鉄の鉱脈があって、これを戦時中に採掘し当時のタイセイ鉱業所(ラサ工業の戦時社名)に運んだというのだ。この抗道が数ヶ所残っており、その昔、その穴へ入ったことがあるという人がいるのだ。その人は、秀全和尚の資料などを掲載した郷土誌『大網』を編集発行した大浦の古老で、その人物に穴のことを聞くのが早道と思い、昨年暮れ、しかも年越し近くにおじゃまして話を伺ったのだった。それによれば、昔は漉磯地区に行く道はなかったが、その道を行き多々羅山北西部から登り、頂上を経由せずに南に下山して小谷鳥地区に出たというのだ。ならば、今回はその逆コースで小谷鳥から多田羅山を目指せばよいのだ。
基本的に多々羅山頂上への道はないのだが、小谷鳥から林道を歩いてそれらしい露岩を探した。頂上近くの南斜面に花崗岩のゴロタがある所を発見。周囲に車を回したような形跡やブロックなどを発見。しかし、鉱山特有の生活痕跡がない。周辺を調べ尾根に到着。その足で多々羅山の頂上を目指した。多々羅山の標高は380mとたいしたことないが、頂上付近に道はなく、半島のため似たような景色が広がり、いつしか太平洋と山田湾を取り違え方向がとんちんかんになった。最終的にスマホのGPSがあるというのに、しっかり迷って冬枯れの森を彷徨ったのであった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA