久慈市山形の内間木洞の氷筍

関係者待遇で入洞
入口付近の氷筍
べっぴんの湯源泉側
峠付近は圧雪凍結
洞内の陥没ドリーネ
ドリーネの氷筍

久慈市山形地区は、旧九戸郡山形村だ。平成の合併で久慈市に統合されたようだ。その昔、山形村、葛巻町あたりは、めったなことでは行く用事もなく、岩手県の広さが四国並だということを実感したもんだ。実際、自分が岩手県民だということは事実だが、今現在でも未だに訪れたことのない県内市町村はかなりある。岩手は広すぎるのだ。だから最近はそんな状態で何が世界旅行だバカ野郎!!と、ズサマはひねくれた性格に拍車がかかっている状態だ。そんなことはさておき、2月10日、山形地区にある極寒の内間木洞へ行ってきた。内間木洞は毎度お馴染み龍泉洞、安家洞、猿沢の大穴など一連の安家石灰岩層の中にある鍾乳洞で、南北に支洞を持ち約6000mの総延長だという。この鍾乳洞が夏には冷気を吐き出し、冬は地表の冷気を吸い込むことから、鍾乳洞入口付近の滴下した水が石筍のように凍る、氷筍となって林立するというのだ。しかも、昭和48年に開発のため鍾乳洞入口を拡張したため、冬期間はますます氷点下の冷気が入り込み、氷筍の数が増えて名所となったらしい。この日は宮古から北上し岩泉~安家へ出て県道7号線をさらに北上し白石峠を越えて久慈市山根地区から旧山形村へ。峠の気温はマイナス4℃であったが、白石峠の明け方はなんとマイナス14℃だったという。県北の山間の村は区界や藪川などを凌駕する冷気が立ちこめる極寒地帯なのであった。現場では前もって取材を申し込んでいたこともあり、関係者待遇で待ち時間もなく入洞できた。ちなみに、内間木洞は基本的に公開されておらず、冬季の一般公開はこの日一日のみ。あとは夏の内間木洞祭りの一日だけなのであった。お昼は出店で手打ちそばを食べ、帰りは新山根温泉・べっぴんの湯で温まって帰った。しかし、途中で飲んだ冷たい湧き水に当たり、普代付近で腹痛、三鉄田野畑駅のトイレに駆け込み難を脱した。腹に応えた一日だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA