一ツ石山の廃虚展望台と猿屋裏湿原

一ツ石山の廃虚展望台
一ツ石山三角点
廃虚から早池峰を望む
猿屋裏湿原
モウセンゴケ
大仁田牧場の牛

もう、何年も前からタイマグラから荒川高原に出て遠野に到るコースの途中の山の上に建物があるのを確認していた。そこへ登ってみたいものだとずっと思っていた。が。しかし、近年、その建物が道路から見えなくなった。朽ちたのかと思ったが、何のことはない山に植栽されたカラマツの背が伸びたため見えなくなったのだ。山の名前は一ツ石山。標高はしっかり1000mを越える。旧川井村と遠野市を隔てる境界線の山で、南側には高山湿地帯がある三垂牧場(さんだりぼくじょう)がある。Googleのマップで航空写真を見ると、山の頂上には今も施設らしい建物があるようだ。聞けば、この建物は昔、遠野市が建てた早池峰山を眺望する展望台だったようだが、あまり利用されず、後に斜面にカラマツを植栽、その枝が張ってそれまでの登山道が消滅し近年は誰も行かなくなったらしい。いるのはシカのみ。高い所と廃虚が好きなズサタンとしては見ておかなければならない施設ではないか…。と言うわけで、ちょっと藪漕ぎしてみますか。ついでに、荒川高原から早池峰登山口の小田越に向かう途中にある猿屋裏湿原も散策して、モウセンゴケを撮影した。ちなみに猿屋裏という地名は猿(モンキー)とは無関係の当て字らしく、去り屋が転訛したらしい。去り屋とは姥捨てのデンデラ野であったか、遺骸を捨てた化野(あだしの)であったのか。

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