6月の野山で収穫する

取ってきた山椒の実
最後の仕上げ
栃内浜で山椒収穫
下から見るとこんな
葉っぱの裏に実がある
明らかに柑橘類です

6月の野山はに黄色の野いちごが実る。これがウニの卵巣に色的に似ているから、どこかの風流人がウニを放した潮汁を「いちご煮」などと言ったもので、ウニを「いちご」と言うようになった。ただ、とちおとめ、紅ほっぺなどの赤いいちごではなく、あくまでも野いちごを指す。この時期、山には山椒も実る。あのツーンとくる刺激臭が好きで、毎年取っては冷凍保存し、丸美屋麻婆豆腐を作る際は必ず入れる。以前は豆板醤やドウチなどを吟味してより中華系な麻婆豆腐を目指していたが、今は、基本に戻り丸美屋だ。本当はリケン食品の「まぼちゃん」の方が好きだが、宮古のスーパーでは販売していない。売っているのは宮町の大村商店などマイナーな店なのであまり行くことがないのだ。高校を卒業してピアノ技術の専門学校に入った当初、上京して初めて女の家で夕食をご馳走になったが、その時のオカズが麻婆豆腐だった。しかも、リケンのまぼちゃん。恥ずかしい話、僕はそれまで麻婆豆腐なる料理を食ったことがなかったのだったからカルチャーショックだったのだ。そんなことはどうでもいい。山椒は雄株と雌株があって、実がなるのは雌の木だ。先日、ズサタンで三陸潮風トレイルコースの田老~樫内を歩いたのだが、その時、栃内浜から佐賀部へ向かう小径で山椒の実を発見。取材を忘れて、つい、収穫に熱中してしまった。
山椒は水で洗って実を取って掃除して、熱湯で軽く煮て冷水にとりペーパータオルで水分を取ってジップパックに入れて冷凍する。使う時は凍った状態で包丁で刻み炒めて使う。豆板醤のキツイ辛さより、柑橘系の刺激的な香りと味がくせになってしまう。これさえあれば丸美屋でも最高の麻婆豆腐に大変身、間違いなしだ。
会社の駐車場の裏にあり畑の脇にはスグリがなっていて、今、赤く色づいて食べ頃だ。小学校の時に年上の子とどっかの家のスグリを食べたとき「赤いのは毒があって腹が下るからみどりのやつを食え」と教えられ、緑のスグリを食って下痢をしたことがある。当然ながら赤い実は年上の子が食っていた。やられた…、スグリにはそんな思い出があってあまり触手が伸びない。きっと砂糖で煮たら旨いんだろうな。

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