FTRバッテリーターミナル外れる

元に戻して始動を確認

連休の日曜日。朝から洗濯やら炊事やらで忙しい。やっとのことで前日に録画した競馬予想番組を見た。午前中なのに自室の温度は30度近い。いきなりの夏日に朝からカメムシがわんさか出る。あまり暑いので昼はそうめんにした。早めの昼食を終えてFTRに乗った。今回のロケハンは、昨日の倉ノ沢に続いて今回は、川井の桐内だ。この集落に入る手前にその昔、むらさき平と呼ばれた野生の紫紺がとれた山中の平地があるのだ。その平地は江戸時代から昭和初期ごろまで一年に一度だけ川井地区の若い男女らが明け方まで自由に遊んだという「二十六夜講」の信仰イベントが行われていた場所で、今も石碑が建っている。このむらさき平はのちに、男女が出会うお見合いや合コンの場となって「女獲島・おなどりゃしま」と呼ばれるようになり、その後、後家さんやバツイチ、モテない男女が集まるという「すけべ平」に代わってゆく。その時代の川井地区は「夜這い」などの風習があり、山間部における「性」の開放は特筆すべきものがある。
そんなむらさき平の近くには「タモンタワ」という不思議な名前の深山の平坦地もあって、探索自体はたいしたことはないのだが、原稿を書くネタは豊富なので、一度は行っておこうと思っていた、ついでに、ネットで調べたら今年の二十六夜は9月13日だという。さすがに江戸時代と同様にその日の夜に山に登って、明け方に昇ってくる下弦の月を見るというのは無理なので、下弦の月を蓮の葉に見立て、その上に阿弥陀、観音、勢至の三尊仏が見えるという月の撮影は後日にやろうと思う。
さて、実際のむらさき平に通じる林道は私有地となっていてゲートがあった。立ち入り禁止の標識と注意書きがあった。ここは無理せず、写真だけを撮って、北側の横沢方面の林道に回ってみることにした。再び国道340号線から106号線に出て、盛岡方面へ向かったのだが、片巣地区を通過したあたりでFTRはゴボゴボと異音を発し、エンジンが止まってしまった。交通量も多い場所だったのでバイクを歩道によけて「ああ、またヒューズ?」昨日直したばかりなのに。と思いいながらヒューズをチェックしたが、ん?切れてないじゃん。おかしい。ニュートラルランプもつかない、もちろんセルも回らない。これはバッテリー近くにある大元の部品の不具合かも?と思ってシートを外したところ、なんと、バッテリーのマイナス側のターミナルが外れていた。固定のボルトは消失している。これではマイナスアースがないからエンジンは止まるし始動もできない。しかし、バッテリーターミナルにアースのラインを接続したくともボルトもない。どこかの部品のネジを使って代用するしかないが、FTRは余計なパーツを外したスカチューンゆえ工具ボックスもない。仕方なく近くの民家をたずねプラスドライバーを借りてテールランプのレンズカバーのネジを使ってターミナルを接続。エンジンは無事始動した。ドライバーを貸してくれた民家にお礼を述べ、帰路につくも、昨日のヒューズ切れバッテリーのターミナルが緩み接触不良で過電圧が流れヒューズが切れたのだろうと反省。昨日のうちに対処できたのに気づかなかったなんて情けない。などと後悔しながら最近開通した全長2キロの古田トンネルを通過中に今度はエンジンがむせた。ん?これはガス欠?走行中に予備タンに切り替え、茂市の給油所まで静かに走った。ガソリンは5リッター近く入った。帰宅後、即、バッテリーターミナルの修理を行い、応急処置で使ったテールレンズのネジを戻し、各部の締め付けを行ない、GBに乗り換えた。

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