猫と狸

昭和屋敷の玄関には信楽焼きのタヌキの置物がある。高さは約1mほどの大物で底はモルタルが盛ってある。このタヌキはかつて中央通りにあった山田屋陶器店の蔵を改造した旧店舗の軒にシンボルとして飾られていたタヌキで、これをこのお店が閉店する時に引き揚げたものだ。タヌキの他にささいな傷がついたり細部の破損などで売れなかった陶器の弁天や高砂、虎や武者などの人形、切り子など、あと陶器関連の書籍、なぜか昭和の古いレコードなども買い上げた。総額3万円ぐらいだったと思う。ほとんどをオークションで裁いてそれなりの利益を出したのだが、この大きなタヌキとレコード、それと切り子のお猪口は売らずにキープした。山田屋陶器店のタヌキは自分が子どもの頃から見ていたお店のシンボルだったし、そのキンタマもデカくて威勢がいい。だから前に住んでいた家でも玄関に飾っていたし、昭和屋敷に引っ越してもやはり玄関に飾っておいた。そんなタヌキと半ノラのサクラちゃんのツーショットでした。

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