寒ナマコとゴボウ巻き

ナマコはシンプルに酢醤油でいただく
ゴボウ巻き、今や200円もする

銭湯に行った帰りに風呂屋の向かいにあるスーパーで軽く買い物をしたついでに、奮発してナマコを買った。もちろん宮古産。ナマコは暗赤色の赤ナマコと真っ黒い黒ナマコがあって、赤い方が身が柔らかいというが、漁師の話ではナマコが生息する場所によって色が違うだけで赤でも黒でも味に差はないという。すなわちナマコは色より型と鮮度なわけだ。ナマコは古くなると内臓を吹き出す状態になってこれを「花が咲く」という。こうなったらきつめの酢でないと食べられない。内臓といってもミミズと同じで長い腸があるだけだ。この腸はコノワタといって塩辛にすると、のん兵衛にはたまらないというが、僕はそんな腐ったような内臓は食べない。海で生のナマコを裂きながら「心臓の薬になる」とかで生で腸をたべる人もいるが、人の腸だって何億もの微生物がいるわけで、無理して得体のしれない微生物を食うのもどうかと思う。ナマコはよく切れる包丁でなるだけ薄く切って酢醤油でいただく。ほのかな海の味にちょとだけ苦みがあってこれまた純米酒がすすむ。
酒のアテと言えば後日には「なあど」ぼ産直でごぼう巻きを買った。ずっと探していたが、やっと見つけたので、ごぼう巻きが好物の、某レストランのシェフにもおみやげで買った。知り合いの話では、昔は農家のおばちゃんが大量に作ってそこら辺のお店に卸して小遣い稼ぎをしていたらしいのだが、近年保健所の規制が厳しくなり、そのような一般家庭での調理品が販売できなくなったらしい。また材料や調味料の記載義務もあって多くの人が販売を諦めそれによってレシピが伝承せず、今となってはおいしく作れる人がごく少数になったというのだ。宮古でゴボウ巻きを入手できるのは、シートピアなあどの産直、駅前のトムトム、末広町の川目商店、西町ローソン隣の八百屋ぐらいだ。

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