ストップひばりクン

誰も客はこないけど、玄関の飾りに

2年前、盛岡の県立美術館で江口寿の美少女イラスト展があってミュージアムショップにて記念にひばりクンのお皿を買った。香蘭社製でたしか8800円だったと記憶する。最近は古伊万里とかではなくこのようなお皿も衝動買いするようになってしまい、蒐集家としてほんと軟弱になったのだが、骨董なんて所詮上には上がいてどこまで行っても到達なんてできないわけで、それなのに突っ張って何の意味がある。好きなモノを買って眺めて何が悪いってな感じで60も過ぎてやっとそんな気持ちになれたようだ。ひばりクンのお皿にはやっぱひばりクンのイラスト。ポップな組み合わせだ。
ストップひばりクンは週刊少年ジャンプに連載して、リアルタイムで読んでいた。作者の江口氏はその前に「進めパイレーツ」というギャグマンガで連載し、その後読み切りの「日の丸劇場」などを経て「ストップひばりくん」を連載した。このマンガは当時の少年マンガにおいて完全に欠けていた「おしゃれ」や「デザイン」という分野を押し開いた作品でありその、トリミングと絵のセンス、そしてギャグもすばらしかった。ただ難点は江口氏の休載が多いこと。だがそれも内輪ネタで結構おもしろかったものだ。しりきれとんぼで最終回を迎え、江口氏はアニメ界へ転向「老人Z」で話題を呼んだが、その後はイラストレーターに転身した。ひばりクンは女装男子の先駆者でもあり、そのテの男子のバイブルでもあるらしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA