「ばばあやってくれるぜ」カテゴリーアーカイブ

電動介護ベット導入

とうとう介護ベットが鎮座

母親の介護もどんどん奈落に落ちていく感覚で、イベントや事件発生も頻繁に起こる。今回はこの冬一番の寒波到来と同時に膝が曲がらなくなった。それでも母親は「手を貸してくれ」「助けてくれ」と言わない。トイレも無理してでも自分で済まそうとする。とうぜんトイレから下着から汚すことになる。あれこれ手を貸して指示してもその後母親は不機嫌になるようなので、やる気があるならそれを優先しているのだが、寒波到来二日目にはさすがにベットから起き上がることもできなくなった。しかもその日は積雪もあり、デイケアのバスも一時間以上も遅れた。ケアマネが駆けつけてきて骨折してる可能性もあるから「救急搬送をするべきだ」と言うが、こんな寒くて道路ツルツルの日に無理して救急車を呼ぶことはないし、どう見ても骨折はしていない。母親の膝が痛いという症状は以前にもあったので、整形外科は後日行くからとケアマネを納得させた。それより、もう歩けないからデイケアの車いす送迎と、家での介護ベットのレンタルについてのプランについての相談した。結果、介護度認定申請と電動ベットの導入を決定、後日、朝早く起きて母親が10数年前に大工さんを呼んで拵えた台所の小上がりスペース約三畳の撤去と掃除を敢行。なんとかベッドを設置するスペースを確保した。

盆も正月もそんなの、かんけーねー

まさに年寄りは世の中の事情に関係なくやらかします。それは盆入り前にばあさんが通所している老人介護施設でコロナの感染が発覚して施設が10日から14日までの盆中ずっと閉鎖になったことからはじまった。その間ばあさんのデイケア予定が二日あったのだがそれが休みとなった。しかもばああは同じ送迎バスに乗っていたので濃厚接触者の疑いもあり自宅待機。その間、二回ほど自宅での下半身洗浄を頼んだりして、待望のデイケア再開の15日を迎えたのだが施設では念のためという理由で追加で17日まで休業するという。そんなこんなでデイケアが停止して一週間目に事件が発生した。食事の姿勢の悪さからきた朝食の誤嚥だ。食後にゴロゴロとなんだか変な音がして、ばばあはねばっこい涎をたらし、汁椀に吐き戻した。どうやらみそ汁のブナシメジ、ズッキーニあたりが詰まったようだ。背中を叩いても状態は改善しない、仕方ない呼ぶか。とまたしても三月に続いてまたも救急要請。またも県立病院でctスキャン。医師は吸引したらナスが出たと言っていた。ナスの煮びたしオカズに出したけど小さく切ったはずだ。どうして?おそらくデイケアもずっと休みだったし身体を動かしていないから気管と食道がつぶされた状態だったのだろう。とにかく食事をするときの姿勢がいけない。肺に食べ物が入ったら肺炎になるから深刻だが肺には何も入っていなかったようだ。一応は抗生物質のカプセルが処方となった。まったく人騒がせだ。当然、家に帰って普通にお昼も夕食も食った。ただ、みそ汁は今後もう要らないという。さすがに懲りたんだな。あと、病院の駐車場まで車いすで運んで、椅子を返却していざ帰る段になって「おしっこ」だという。また病院の車いすを出して病院の多目的トイレへ。済んでから車まで運び再び返却、もーいやになる。盆明けの初仕事は午前中丸つぶれ。

壁掛けテレビ設置

ばばあの寝床に壁掛けタイプのテレビを設置した。メーカはアイリスオーヤマ、サイズは42インチ、価格は3万ちょっと。壁掛け部品は3980円の廉価品にした。角度とか上下を動かせるダンパー付きは高いのでやめた。ただし、ばばあの寝床までアンテナケーブルを引くのになんやかんや部品などで約8500円もかかった。このため総額43480円の出費だ。工賃を入れたら8万コースだというのにばばあは「ありがとう」とも言わない。しかし、寝部屋にテレビを設置したので飯を食わせたら即歯磨きさせ、自室へ行ってもらうようになったので、台所での時間感覚が喪失した状態の夜更かしはなくなったのはいい傾向だ。自分も夜は風呂に入ったら8時過ぎには自室だ。以前までは10時ごろにトイレに起きてその都度、台所のテレビを観ているフリして起きているばばあに歯磨きをさせ寝かせる号令をかけていたから、ほんと楽になった。それにしてもテレビって安くなったもんだ。42インチで3万円だよ。ネット通販で上野の電気屋さんで購入したんだけど、その昔、家にあった18インチの日立キドカラーのテレビ、たしか23万円ぐらいで家では一気に払えなくてオヤジが6回ぐらいの月賦で買ったのを覚えてる。その時代、自分が住んでるまちに日立のイベント列車ポンパ号がきたときはテレビを買った電気屋からチケットをもらって見に行ったんだっけ。確か日立は都内で飛行船も飛ばしていて、70年代って宣伝も大胆でスケールが大きかった。消費者もそのノリについて行けるパワーがあったんだと思う。

またしても救急要請

ばばあ、朝からめまいがするという。それじゃ飯も歯磨きもしないでいいから寝てなさいと指示して、そのまま出勤。さすがに午後3時過ぎに様子を見に行ったら、まだ寝ていてお昼のパンも食っていない。まだ具合が悪いというから、これは病院だなと判断。救急車を呼ぶことにした。するとばばあは「いや、それは、救急車は要らない、病院だけでいい」と懇願するが、すでに病院が受付をする時間は過ぎている。躊躇なく救急要請。車いすと靴をもってwillで救急車の後から追跡。数年前の元旦にも同じ症状で救急要請しているから慣れたものだ。病院で検査、めまい止めの点滴で改善。依然と同様加齢によるサンハン器官のトラブル、脳のctは90歳にしてはキレイだという。病院からの帰り腹が減ったという。ヨーグルトとバナナでも食うか?と聞いたら米を食いたいという。たいしたばばあだ。
そして翌朝、昨日、自分が救急車で運ばれたことをすっかり忘れている。救急車を呼んだのはこれで三回目だが、毎回、これだもんな…。

年末年始のトラブル

暮れも押し迫った12月某日、やはりきました電化製品のトラブル。毎年12月から1月は鬼門で色々と物が壊れたりばあさんの体調が崩れたりとトラブル満載の年末年始なのだが、今年は難なくいけそうと思った矢先であった。まずはばあさんの部屋で夜から朝まで稼働するデロンギのオイルヒーターの調子がおかしくなった。液晶表示が点滅せず電源入れなおしてもピーピーとエラー音がするばかり。時間をおいて再トライするも症状に変わりはない。購入して4年目で壊れたか、ま、機械だから当たりが悪かったと思えば仕方ない。しかし、修理に出すにも寒さが到来しているわけで、夜の暖房が止まったらばあさんはおしっこフェスでパンツが何枚あってもたりない。そのパンツを洗うのは自分だからたまったものじゃない。しかたなく量販店へ行って新品を購入。修理に出すことを考え電気は多少食うが格安の物にした。夕方、アナログ24時間タイマーをセットして、壊れた方を別の部屋へ移動して再度チェックしたら、なんと液晶も点灯し普通に動く。原因はコンセントだった。築50年を数える昭和屋敷は何度かの水害に遭遇し床上浸水もあった。オイルヒーターに使用していたコンセントはそんなコンセントだったのだ。そんな要らない出費はダメ押しにばあさん愛用の電気こたつのフレームが折れた。プラ製で経年劣化でパキパキ折れる状態だから直るわけないので、これまた新品を購入で無駄に出費。12月の出費は冬用タイヤなどを含め通常月に比べ7万円を越した。

標語

手を洗ってください
標語を貼った

ばばあの記憶力のキャッシュは1メガもなく、何を言ってもすぐ忘れる。以前は5分は持ち堪えたが、最近はは行動を促したとたん別の行為によって、肝心の記憶が消える。キャッシュどころではない、脳に情報を溜めておけないのだ。テレビを見入って忘れ、立ち上がって何をするか忘れ、便所に行って忘れを繰り返す。そんなばばあに言ってもムダなので、文字で伝えるようにしている。ただこれも文字に書いてポスターのように壁に貼れば、その時だけでおしまいなのだ。すぐに興味を失い、貼り紙の文字を読まない。そんなばばに興味を惹かせるには何か書かれた紙がランダムに色々な場所に置かれていなければ効果が発揮できないのだ。そこまで気を廻して何かをさせるのは至極、大変な労力だ。何かをさせないと自立しないとか、ボケが早まるというから、最低限の仕事を言いつけるのだが、何を言っても忘れる。そんなばばあに同じ事を一日おきに注意していると、注意する方の心が痛む。しかし、それしか方法がない。毎日、同じ事を繰り返し、文字に書くしかない。

ばばあ通信 パンツの在庫がない

洗濯に強い、ゴム替え可
おみくじだとさ
中吉?凶はないのか
大吉?運がいいんだか
薬王堂の安いパンツ

ばばのパンツが少なくなったようだ。相変わらず尿取りパット220ccを装着しても下着を汚すばばあだが、先日、買い置きしてタンスの上の常備しているライフリーの紙パンツが乱暴に開封されていて、一枚減っていた。どうやら紙のパンツをつけたらしい。あれほど紙のパンツは嫌だと駄々をこねていたのに変だなと思い、ばばあの下着が入っている引き出しを開けたら、パンツがほとんどない。そりゃそうだ、あれほど汚し、もう洗濯しても汚れが落ちない下着や、ゴム替えができないユルユルパンツはどんどん捨てたのであった。6枚ほどの下着のローテで週3回のデイケアに対応していたが、ばばあは冷え込みがきつくなると下着汚しの頻度が上がってパンツの取り替えが頻繁に起こり替えがなくなるのだった。そして、困ったことに汚したパンツは何処かへと隠されてしまい、発見までに数日かかる。その間、汚れがこびりついてしまい漂白剤に漬けても汚れが取れなくなり廃棄される悪循環だ。まっ、隠すなと言ってもそれは無理なのはわかっている。問題はばばのパンツ在庫が無いことだ。しかたない買うしかないな。以前、市内の衣料品店に洗濯したばばあのパンツを持って行って「これと同じか似たようなものが欲しい」と問い合わせたのだが、置かれている婦人用下着は色付きで腰のゴムがレースのしかない。しかたなく5枚買ったのだが、そのパンツは漂白剤でまだらに色が落ち、ゴムもすぐダメになって半年ももたなかった。どうせすぐダメになるならドラックストアにある安いやつでいいやと、薬王堂で2枚セットになったのを二組買った。ゴムはレースで生地も安っぽく頼りないがしかたないと諦めた。そして後日、シマムラに行ったら婦人用パンツがワゴンに山盛りになって販売されいた。だが、その下着の山から目的の物を選び出す度胸はさすがにない。そこで連れ合いに相談したら、よし行こうとなった。おかげで下着売場で白い目で見られずに助かった。しかも、安売りではなくゴム替えができる目的のパンツを発見、ちょっと高いが4枚購入。翌日、ローテの古いパンツなどをばばあの引き出しに入れ、新しいパンツを投入した。そして、お約束、新品のパンツは数日後、隠した尿取りパット2個と一緒に五平餅のように汚れて見つけ、さっそくハイター漬けになった。

腕時計を洗濯してしまった

セイコー婦人用腕時計
部品交換してもらった

11月、ばあさんのデイケアでの汚れ物を洗濯した際、ばあさんの腕時計を洗濯してしまった。つーか、この時計、元々壊れていて数時間しか動かない。しかも、デイケアに行くときは時計をして行かないよう、毎回言っているのだが、ばあさん、たまに時計をしてゆく。盗った盗られたがあるから、貴重品は持って行かないようになっているのだが、やはりオシャレとかしたいのだろう。そうやって、お風呂の時間に時計を外しポケットに入れたり、靴下の中に隠す。風呂から上がれば着替えを持たせてあるから全部衣類はお着替え。入浴前に隠した時計は汚れ物の中となる。それでも、尿取りパットやあめ玉、お菓子が入っている時があったので、洗濯時ポケットは確かめるのだが、靴下はあまり調べない。今回は久々にやられた。ちなみにもう一個ある電池式の腕時計も二度ほど洗濯しており、こちらはついでに電池交換した。今回洗ってしまったのはセイコーの70年代のアーモンドという型の手巻き時計。これは当時の石原時計店で買ったものだ。確か親父のボーナスで買ったはずだ。受け渡しの日、小学4年生ぐらいだったが、母親と一緒に時計屋に行った記憶がある。当時、この時計は最新式で週刊誌の裏表紙なんかにも載っていたと記憶する。それまで安いゴムバンドの金色の時計を使っていたばあさんは、メタルチェーンのこの時計がお気に入りで、どこへ行くにもこの時計をして大切にしていた。その後、壊れてずっと引き出しに入っていたのだが、たまたま出して腕にはめてそのままデイケアに行き、その後汚れ物と一緒に洗ってしまったわけだ。水没後、巻いたらそれでも何とか動くけれど、このままでは錆びてしまうので、宮古の時計職人ならこの人といわれる、カワト時計店に修理に出したのだった。そして、12月半ば、修理と分解掃除が完了して戻ってきた。カワトさんには自分が愛用している昭和37年のセイコー5やダイバーも修理してもらっており、かなり顔なじみの昭和の時計職人だ。