meiji THEChocolateのこと

昔からチョコが好きだった。味はもちろん各社が売り出すチョコのパッケージも好きだった。その中でもデザインが印象に残っているのは明治製菓だろう。明治の板チョコ、デラックス、ハイミルクのデザインは今でも覚えている。森永製菓のハイクラウンも捨てがたいがやはり、明治のデラックスの縞々模様がいい。不二家はルックチョコ、グリコはアーモンド、ロッテはガーナとセミスイートだ。ルックチョコは色々なフルーツのペーストが入っているけれど得体のしれない味のハズレを食べるとげんなりした。グリコアーモンドチョコはおいしいのだがチョコとアーモンドの組み合わせが普通すぎる。ロッテは普通においしいがパッケージにカカオが描かれていたがそれが繭のようで気味が悪かったしセミスイートの双子姉妹みたいな女の子も変だった。何よりスイスを強調するってのも好きになれない理由だ。70年代明治デラックスチョコレートのメインキャラは20代だった石坂浩二だ。ちなみにハイミルクはあいざきしんやだった。イチゴクリームをはさんだストロベリーチョコも好きだった。アポロもチョコベビーもチョコバーも、みんな明治だ。テレビCMの影響もあって、僕のチョコ人生はずっと明治とともに歩んできた。そして数年前、明治が新たなチョコ戦略として出したのが「THEChocolate」というカカオ率や甘味の加減やフレーバーを段階別に表記した板チョコだ。そのブロックの切れ込みも各サイズあって口に入れるチョコの量も調整できるものだった。通算12種類ほどが販売されたが、当然ながら僕はもっとも甘くてミルク感がある「赤箱」が好きだった。カカオ80%とかは苦いしチョコを食べた時の幸せ感に欠けた。そうやってたまに買って食べていたのだが、いつの間にか明治のTHEChocolateが割高だったのでグリコの「神戸ショコラ」に浮気していた。そしたら最近THEChocolateが生産終了していた。なくなると食べたくなるのが心情で、久々に明治製菓のチョコを眺めたら、THEChocolateは形を変えて存在していて、今度はカカオ70%均一でカカオ豆の生産国別で販売していた。ちなみにカカオ豆を輸入して自社で粉砕してチョコを作っているのは日本では明治製菓だけと聞く。他社は延べ棒みたいなチョコの塊を輸入して溶かしブレンドしているらしい。だから明治THEChocolateは豆を輸入しているということに特化したチョコでその豆の違いを楽しんでね、という企画のチョコらしい。よーし、ならば食ってやろうじゃない。そんなわけでまずはペルーから。ペルーなんて一生行くことがない国だろうが…。味は、うーっむ、わからん。んじゃ次はベネズエラ。ああ、ベネズエラってカーロスリベラの故郷だ。矢吹ジョーのよきライバルだったな、味、うーん、苦いな。んじゃ次、ドミニカ共和国。ドミニーカ、ニカニカ…そんな童謡があった、味、わかんないな。んじゃ最後、ブラジル、うーんどうだろう、わかんない。THEChocolate、価格は安売りで198円、スーパーでは238円、中身はひとくちサイズが12個。カカオ感、酸味、ロースト感がレベル表示されてはいるけれど、これって一般的なチョコ好きにはあまり関係ない。もっとマニア向けの情報。ご褒美的に食べて幸せ感を味わうチョコではない。明治好きとしてとりあえずフルコンプしたけど今回のTHEChocolate企画に感動はない。明治製菓THEChocolateシリーズの次なる企画を期待しております。

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