きんかんシロップ煮

フォークで穴をあけてから弱火で煮ていきます
保存ビンに入れて柑橘好きの人へプレゼント

キンカンと言えば真っ先に虫刺されや、いんきんたむしに効くという独特のアンモニア臭い塗り薬のキンカンを思い出す。僕が子どもだった昭和40年代は柑橘と言えばミカンとナツミカンしかなかった。そんな時代に当時のTBSドラマ(系列はあいまいだが…)かなんかのタイトルに三姉妹の暮らしを描いた「みかん、きんかん、夏みかん」というのがあって、その時はじめて「キンカン」という柑橘を知った。それは何と皮ごと食べる小さいみかんで、それを初めて口にした時は苦くて種も多いし吐き出してしまった。以来キンカンってさほど美味しくないという先入観で大人になったのだが、晩年になってレストランのホール係りのバイトをした時、その店のシェフがキンカンのコンポートやタルトを作り、それを試食したらこれがすこぶる美味しい。なーんだ生で食うだけじゃないんだ、しっかり手をかければおいしい柑橘じゃないかと、キンカンに対するイメージは180度変わった。その後バイトも辞め介護暮らしになったわけだが、当時シェフがやっていた仕込みは眼で見て覚えているから真似してコンポートを作った。タルトやケーキに応用しようと思ったが結局はタコやカツオの刺身や和食系の和えものの具やアクセントに使ってしまった。

タコの刺身にナメコとキンカン。白ワインで

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