子孫繁栄を意味する男根を御神体とした神様はけっこうあります。宮古は鍬ヶ崎日影町にあって、金勢様の愛称で毎年6月中旬に地区民らがお祭りを営んでいます。神社には「天ノ沼矛神社」と正式名称が掲げられています。意味は至って簡単で、天とは神様、沼は女性器、矛は男性器を意味しており、国を造る男神様が、女神様と合体してかき回す…。というような神話の古事にちなんだ名前です。実際には、鍬ヶ崎界隈には遊郭がありましたから、その守り神なのでしょう。昔からその道の商売では、大マラ(でかすぎチンポ)小マラ(困りもののチンポ)のきませぬように、とお呪いをしたそうですから、鍬ヶ崎に性神があってもおかしくはありません。その後、明治、昭和と神話と天皇が結びつけられると、性神も、ある程度格上げされ、天ノ沼矛神社となったわけです。
「アートな出会い」カテゴリーアーカイブ
カルガモを助ける
先日、会社近くのとある交差点でダンプ待ちをしていたら、草むらからカルガモが出てきた。これはカルガモ親子の行進があるかも。と思い車を路肩に止め小型のデジカメを用意して待機した。しかし、様子が変だ。親カルガモがグェグェと啼きながら右往左往しているのだ。おかしいなと思って近づくと2mほどの深さのコンクリート水路にカルガモの子ども8羽が落ちてピーピー啼いている。運悪くダンプの風圧で水路に落ちたのだ。水路は道路から閉伊川まで長い暗渠で真っ暗、垂直のコンクリで飛べない子どもたちは自力で上がれない。しゃーない、情況を見てこのまま見過ごすわけにもいくまい。靴を脱いでズボンをまくり水路に下りた。カルガモたちは侵入者に怯え一塊になっている。しかし、これを掬うタモがない。あっ、そうだと頭の帽子を水に入れカルガモ8羽を無事確保。片手で難儀しながら水路を脱出。地面に帽子を置いてデジカメを取りに戻ったが親カルガモのグェグェが聞こえたとたん8羽は藪に消えた。ま、野生ってそんなもんだ。と、ズボンを濡らしたまま振興局で用達。翌日はバイクで江繋方面の石碑や神社を取材。とある屋敷神を取材した折り、旧端午で祭壇に供えた朴葉に包んだ赤飯を頂く。お昼に立ち丸峠で食えというのだ。これがカルガモの恩返しかと峠で赤飯をほおばった。その足で遠野に下りて山崎の金勢様を撮影して古物を販売するお店を訪問。運良く主人に会い楽しく雑談。後日の約束をして帰路についた。まさかこれもカルガモ?週末は日影町の金勢様の宵宮。景気よく太鼓を鳴らしてきたら、日曜の競馬が当たった。これはイケると12レースに注ぎ込んだが結果は無残。やっぱりね、いつも通りだ。
シャビーな廃虚。ラブホテル
賛否両論あるが桜木紫乃の小説『ホテルローヤル』は最近読んだ本の中では結構面白かった。ラブホテルをモチーフにした短編集だが、その中に廃虚となったラブホテルで女を撮影する話がでてきた。それ以前も廃虚写真のカテゴの中にラブホテルがあってけっこう気にしていた。今回は宮古から山田へ向かう国道45号線ブナ峠にあったラブホを散策した。80年代から90年代にかけてこの峠には最多で5軒のラブホテルがあって、それなりに繁盛していた。しかし、施設の老朽化とともにそれらは客が減りいつの間にか消え去り、現在は一軒が営業するのみとなった。今回探したのは峠最高部に入口があった施設と、宮古側豊間根にあった施設を散策した。最高部に入口があった施設は津軽石の某建設会社が経営していたと聞いたが、その名前が思い出せない。施設があったと思われる場所は更地になっておりゲートがあった。もうひとつの豊閒根側にあったのはホテル・ブナの森。こちらは施設がそっくり残っていた。全12室。部屋には樹木の名前があり、玄関先には小窓があってここから相手の顔を見ないで料金の精算を行った。組み入り式トイレの臭突の痛み具合がシャビーな雰囲気を醸している。おそらく内部は幾人もの男女が行為におよび、時が止まったままひっそりとしているだろう。このラブホよりさらに宮古側にはホテル・みちづれがあったが、そこは震災復興工事の宿舎となっており、そのまた宮古側に現在も営業するホテルRがある。
昭和のミカン箱
晩秋の路上アート、笑うヨコハマタイヤ
この看板も、かなり前から気になっていたのですが、ここの看板がある道路を通過するのはなぜか夜が多いため、車のヘッドライトに浮かび上がるヨコハマタイヤの笑うロゴマークを見ては、貴重な看板だなと思っていました。そんなある晩秋の午後、やっとこの看板を撮影することができました。いつまでも残って欲しいと願うばかりです。撤去される時は思い切って買い付けようかなと思ったりしております。
晩秋の路上アート、子供が書いた標語看板
聖書系の標語看板はよく見かけますが、標語ってたまにどっきりさせられるものがあるんですね。しかも、子供が無邪気かつ、オトナが喜ぶツボを心得たものがあったりします。そんな、標語看板を某農村で発見しました。年齢の割にちょっとばかり派手目な服装が好きな自分はドキッとしました。
晩秋の路上アート、産直の販売促進
ススキも枯れ尾花となって、木枯らしの季節です。そんな晩秋の午後にふと立ち寄った某、農村でユニークな産直を発見しました。なんと、売り場に目を引きつける自作のマスコット。しかもその素材は海岸で使われる漁業資材の廃物。これを組み合わせてなんとも言えないキャラクターを製作しています。しかも手部分は子供用のグローブでした。あわせて、料金箱のコイン投入口にはイラスト、野菜など商品を陳列した廃品の冷蔵ストッカーには、その昔カルピスが製造販売していたと思われるカルピコなる清涼飲料水のシールが。カルピコ、どんな味がしていたのでしょう。