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岩泉町市街地に宇霊羅山(599.9m)に登った。この山は今年の紅葉撮影のポイントだった岩泉周辺取材のメインとして日を改めて登った。街中の里山だし標高もさほどではないと甘く見ていたが、登頂は意外と難儀した。なにせ、里山ゆえ、登坂角度が一気なのだ。きっと岩泉の少年たちは軽く登ってしまうのだろうけれど、最近ちょっと肥ったズサマにはキツイのだった。数週間前に登った堺ノ神岳(1318.7m)の方が格段楽な登山だった。
宇霊羅山は石灰岩の山だ。その地底にはかの有名な観光鍾乳洞・龍泉洞がある。登山道は宇霊羅の東側にあり、いきなり急登坂、三ヶ所ほどのロープ場が存在する。息を切らしてその難所を越えると、石灰岩の巨大な溝である落ち葉の谷。ここを上り東の尾根に出る。南側には岩泉市街地が望めるがその眼下は切り立った崖だ。展望所から足下を見ればケツの穴がすぼむ。そんな尾根をしばらく歩いて頂上へ到達だ。ここで昼飯を食ってそのさらに西に聳える音床山(716m)を踏破する予定であったが、ズサマの体力と気力はピークを過ぎており、今回はここで下山。きっと下りは膝が笑うと思ったが、意外とすんなり里まで降りた。その後、明治乳業岩泉工場跡、西塔幸子歌碑などを巡って帰路についた。